世界の発達障害の研究その57「発達障害の診断からその後、どうなるかの研究」
発達障害のお子さんの診断されてからのその後の研究
日本語タイトル
「境界性知的機能と自閉症スペクトラム障害の子供:4歳から11歳までの発達の軌跡」
英語タイトル
「Children with borderline intellectual functioning and autism spectrum disorder: developmental trajectories from 4 to 11 years of age」
引用
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29042781/
方法としては、
「自閉症スペクトラム障害と診断された208人の就学前の子供からなる代表的なグループから、4.5?6.5歳で境界性知的機能を持つグループの50人の子供が、年齢中央値10歳での追跡調査の対象となりました。30人の子供を対象に新しい認知テストが実施されました。」
ということでした。
4?5年後、10歳となると、
どういうテスト結果になるか。
「大多数の子供が衰えていたことを示しました」とあります。
つまり、診断されていないほかのお子さんたちの成長に、
多くのお子さんがついていけておらず、10歳くらいになると低いスコアが出てしまうのだと思います。
また、けっかとしては、
「Almost half the tested group had shifted in their IQ level, to below 70 or above 84.」
とあります。
テストを受けた半分の人が、
IQ70未満になるか、
または、84以上になるか。
上振れていく層もいるということがわかります。
このどちらになるかを決める要因は、結論から見ると、
「親や家族の継続的なフォローアップとサポートも必要です。」とありますので、
やはり、ご家族に頑張ってもらう。
そのためのご家族へのフォローの大切さが指摘されています。
このことは頭に入れておきたいですね。