世界の発達障害の研究その21「早生まれが発達障害の原因かもしれないっていう研究」
世界の発達障害の研究その21「早生まれが発達障害の原因かもしれないっていう研究」
日本語訳タイトル
「学年の年少の子供たちは、年長のクラスメートよりもADHDと診断されることが多いと、新しい研究は述べています」
英語タイトル
「Younger children in school year are more commonly diagnosed with ADHD than their older classmates, says new study」
引用
https://www.sciencedaily.com/releases/2024/06/240606152231.htm
「新しい研究によると、教師は子供の加齢に伴う未熟さの兆候を、注意欠陥/多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)などの状態に起因している可能性があることがわかっています」
とあります。
「この研究の結果、ADHDの診断を受けたり、薬を服用したりしている子供たちの中で、生年月日が学校入学の締め切り直前のクラスの最年少の生徒が過剰に占められていることが示されました。」
日本でいうところの、
早生まれだと、発達障害の診断を受ける可能性が高まるということだと思われます。
これは、勝間和代さんが訳された「天才」という本の内容とリンクしますね。
「天才! 成功する人々の法則」
著・マルコム・グラッドウェル
訳・勝間和代
出版社:講談社
発売日;2009年5月13日
ざっくりいえば、
たとえば、スポーツ選手などで天才とされる方は、
日本の場合4〜6月生まれが多いそうです。
つまり、同年代よりも早く生まれた分、
体格に恵まれることが多く、
より試合に出て、より重要な役を任されて、
より多くの良い経験を積み重ねていけることが「天才」につながる。
というある意味では、けっこう絶望的なともいえる真実を世に出した本でした。
天才がこういう条件の元生まれるなら、
発達障害と診断を受けるお子さんの場合、逆になる場合が考えられるわけです。
つまり、
同世代よりも、生まれが遅い分、未熟ととらえられやすく、
その分、発達障害の診断もつきやすくなる。
という、考えれば当たり前のことが明らかにされました。
早生まれのお子さんをお持ちの親御さんは、
気をつけてあげてくださいね。