世界の発達障害の研究その19「自閉症の外的要因エビデンスをまとめた論文」
世界の発達障害の研究その19「自閉症の外的要因エビデンスをまとめた論文」
こちらは、
日本の国立保険医療科学院がまとめたものになります。
「<総説> 自閉症の環境要因」
クリックでPDFが読めます。
自閉症の外的な要因として、
この結論を引用しますと、
「これまでにわかっている研究によれば,自閉症の環境要
因としては@妊娠初期の喫煙,A水銀,B有機リン酸系農
薬,Cビタミン等の栄養素,D親の高齢,E妊娠週数,F
出産時の状況(帝王切開等),G夏の妊娠,H生殖補助医
療による妊娠,が考えられた.一方,関連がないと考え
られる環境要因は@妊娠中のアルコール,APCB,B鉛,
C多環芳香族,D社会経済的地位,Eワクチン,F低出生
体重,であった.これらは再現性のあるものもあればない
ものもあり,さらなる研究が必要である.」
となります。
農薬が発達障害に関係があるとする人たちは、トンデモ!!みたいな扱いを受けることもありますが、
世界のエビデンスをあたると農薬との関連は指摘されています。
ただし、
農薬の種類や適性な散布量は変わるものであり、
農薬=悪とするのは短絡的です。
結論にあるように、結局はさらなる研究が必要である、ということです。
なので、
○○によって発達障害になる!!も言い過ぎですし、
○○にって発達障害になる!!なんていうやつはトンデモ!!
みたいな言動もまたよくありません。
1つ1つ、今ある研究を積み重ねていく。
本当にそれしかないと個人的には思います。
発達障害に関して、
こういった研究の積み重ねが増えてほしいなと思います。