世界の発達障害の研究その75「自閉症のお子さんに対するビタミンDの状態と有効性の研究」
世界の発達障害の研究その75「自閉症のお子さんに対するビタミンDの状態と有効性の研究」
日本語タイトル
「自閉症スペクトラム障害におけるビタミンDの状態と自閉症児におけるビタミンD補給の有効性」
英語タイトル
「Vitamin D status in autism spectrum disorders and the efficacy of vitamin D supplementation in autistic children」
引用URL
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25876214/
対象は122人と、
こういう研究にしては個人的には多いのかなという印象です。
結果としては、
「研究の患者の57%がビタミンD欠乏症であり、30%がビタミンD欠乏症であった。」
とのことで、
発達障害のお子さんでは良く見られる、
栄養の質的な不足が見られるということがわかります。
「全体として、ビタミンD3治療を受けた被験者の80.72%(67/83)は、行動、常同、アイコンタクト、および注意力を測定するCARSおよび異常行動チェックリストのサブスケールのセクションで、転帰が大幅に改善されました。」
ということで、
ビタミンDの補給が、良い結果をもたらしたとあります。
何度も言いますが、
ビタミンDを摂取すれば発達障害/自閉症が治るというものではありません。
ですが、
こういう研究により、栄養の不足の事実とその補給が、
お子さんを良い方向へ改善してくれる可能性はわかります。
こういう研究を1つ1つ知っていくこと。
これが大事ですね。