世界の発達障害の研究その31「自閉症における微量栄養素と標準的な薬物療法の比較」
自閉症における微量栄養素と標準的な薬物療法の比較:自然主義的な症例対照研究
【引用元】
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20415604/
英語タイトル
Micronutrients versus standard medication management in autism: a naturalistic case-control study
日本語タイトル
自閉症における微量栄養素と標準的な薬物療法の比較:自然主義的な症例対照研究
引用
「SIB強度は、研究終了時の微量栄養素群で低く、Clinical Global Impressionsスケールの改善は微量栄養素群で大きかった」
SIB強度は自傷行為のこと、
Clinical Global Impressionsは精神的な疾患の重症度を全体的に評価するもの。
と考えてください。
また、
「微量栄養素による治療には、活動レベルの低下、社会的引きこもりの減少、怒りの減少、検査官との自発性の向上、イライラの減少、SIBの強度の低下、有害事象の著しい減少、体重増加の減少など、いくつかの利点があった。」
とされています。
この微量栄養素とは、ビタミンやミネラル、のことです。
発達障害が栄養で治るは言い過ぎだと私も今は思っています。
けれど、世界の研究を見れば、
栄養の補給が様々なレベルでの発達障害の症状を和らげたり、改善したりという指摘はされています。
発達障害が栄養で治るのではないかっていう、
発言をすると、すごい勢いでその人の人格まで否定する人がSNS上には出てきます。
けれど、世界にはこういった研究がちゃんとあります。
しっかり、世界の研究を見ながら、
0か100ではなく、是々非々でいろんなことを見ていきたいですね。