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『大人のアスペルガー症候群』のレビュー・感想

『大人のアスペルガー症候群』のレビュー・感想になります。

 

 

タイトル『大人のアスペルガー症候群』
監修 佐々木正美 梅永雄二
出版社 講談社
発行年 2008年8月29日

 

考えられ得るアスペルガー症候群の症状をまとめた本。
アスペルガー症候群と知らずに大人になってしまうとどうなるかをまとめた本になります。

 

 

塾からやめてくださいと言われるお子さんの大半は、「アスペルガー症候群」と思われます。

 

彼らの難しいところは、「自分が失敗した」「自分が間違った」ということを、
一切わからない、もしくは、一切認めない、ということです。

 

そして、幼児期は多動などもなく、勉強がそれなりにできる子も多いため、
ちょっと変わった子、くらいで済まされますが、
大人になっていくにつれて、周りに理解されなくなり、どんどん孤独になる傾向があります。

 

なぜ、「アスペルガー症候群」の人が人から理解されにくいのか、それがよくわかる1冊。

 

困った同僚や、
自分が理解されない理由が、

 

わかりやすくわかる本、と言えると思います。

 

『大人のアスペルガー症候群』の良さを3つにまとめます。

 

 

わかりやすい

 

見開き1テーマの講談社のこころライブラリーイラスト版シリーズなので、
内容がしっかりしているのに、わかりやすいのが特徴です。

 

 

 

 

ただし、わかりやすいことはいいことですが、
アスペルガー症候群だからといって、ここに書いてあるすべてのことがあてはまるわけでもないですし、
ここに書いているすべてのことが苦手になるわけでもありません。

 

 

そこは理解しておいてください。

 

 

改善法もきっちり

 

こういう本だと、
アスペルガー症候群はこんな症状です。

 

こんなことで失敗します。

 

という事実の羅列で終わってしまうことが多々ありますが、
きちんと解決方法、改善方法も載せてあります。

 

大人のアスペルガー症候群とわかったなら、まずは、今、困っている職場のことなどを、
どう解決するかが大切になります。

 

今、明日、すぐに治せる方法が載せてあります。

 

 

遠慮がない

 

これでもか、というほど、
大人のアスペルガー症候群の弊害が書かれています。

 

 

  • 相手を怒らせる
  • 相手を困らせる
  • 我慢ができない

 

 

などなど、まったく、容赦がありません。

 

 

そこがいいです。

 

 

想像力がある、といったアスペルガー症候群の良さも提示しながら、
変に気を使った言い回し、表現の仕方になっていないのがいいです。

 

 

 

デメリットは??

 

アスペルガー症候群の悪いところを、
これどもかと書いているので、
アスペルガー症候群の方は、このすべてが当てはまると考えてしまうかもしれませんね。

 

実際は、何かが特にできないという感じになります。

 

 

よくしゃべるけれど、空気が読めない。
大人しいけれど、勝手な行動をとる。
誰にでもため口。

 

などといった1つの特徴が重く出ることが多いです。

 

すべてダメなわけではありません。

 

そこが、この本だけを読んでしまうとわからないかもしれません。

 

 

買ってよかった??

 

 

アスペルガー症候群を理解しようと思うなら、
買う必要がある本です。

 

アスペルガー症候群のことを書いた本はいくつかありますが、
「わかりやすい」という点では、講談社のイラストシリーズは1つ抜けています。

 

 

まず、アスペルガー症候群とは何か。

 

 

  • どんな困ったことがあるか。
  • どんなことで困っているか。
  • どんな支援の方法があるか。

 

 

その1つ1つに答えをくれます。

 

 

大人になって、
自分がアスペルガー症候群かもしれない。

 

 

まわりにいるあの人は、大人のアスペルガー症候群かもしれない。

 

そんな場合に、理解ができる1冊です。

 

【詳しくはこちら】

 

大人のアスペルガー症候群 [ 佐々木正美 ]

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