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発達障害は治るのか?【2019版】

今回は発達障害は治るのか?治るって何かということを2019年の終わりに改めて考えたいと思います。

 

 

 

2019年も終わろうとしているので、発達障害は治るのか?治るってなんなのか?を改めて考えていきたいと思います。

 


 

 

 

すごいテーマですが、気になるところですね。ぜひ、ひろあさんの考えていることを知りたいです。

 


 

 

 

僕も難しいとは思うけれど、ぜひ、知りたいな。

 


 

 

 

じゃあ、キーとなる海外の研究を2つ紹介しますね。

 


 

Can children with autism recover? If so, how?
グーグル訳「自閉症の子供は回復できますか? もしそうなら、どのように?」
Some children can 'recover' from autism, but problems often remain, study finds
グーグル訳「一部の子供は自閉症から「回復」することができますが、多くの場合問題が残る、と研究は発見します」
もともとの研究の中身は、「自閉症スペクトラム障害の早期診断が解決したら、何が残るのか?」です。

 

 

 

2019年の論文には、きっちり「can recover」とありますね。
貴之君はもうcanの意味は習っているね。

 


 

 

 

うん。できるっていう可能をあらわす英語だって習ったよ。

 


 

 

 

recoverは回復するや健康を取り戻す、という意味があります。
発達障害の改善に前向きに取り組んでいらっしゃる方々の実感として本当はその子はできるのに、
見えない何かが邪魔をしてその子の能力の発揮を邪魔しているようだ、ということがあります。

 

詳しくは自閉症革命を読んでください。

 


 

自閉症革命のレビュー

 

 

 

 

本来、持っていた力が発揮できていない。
だからこそ、この単語を使ったのだと思います。

 

2008年の研究から10年以上たっていますが、2019年の研究はその研究を否定していません。
ただ、診断ははずれるけれど、社会的な困難は残っているとの指摘もしています。

 


 

 

 

こんな研究があるなんて驚きです。

 

でも、私たちが思う「治る」とは少し違うような気がします。
この研究で発達障害が治る証拠だと言われても、うまく言えませんがちょっと思っている「治る」とは違うような。

 


 

 

 

そうだと思います。

 

どうして、そういうことになるのかというと、私たちの思う「障害」というのと世界的な診断マニュアルの「障害」とは別の意味でつかわれているからなんです。

 

一応、日本も含めた世界の多くの国では発達障害を含んだ精神疾患の診断にはDSM−5が使われているとされています。
この訳について、日本精神神経学会がPDFを載せてくれていますので紹介します。

 


 

日本精神神経学会

DSM−5の訳についてのPDF

 

 

 

 

ここでは、発達障害という日本語そのもについてこんなふうに指摘しています。

 

『“不可逆的な状態にある”との誤解を生じることもあるので、DSM−5の全病名で、「障害」を「症」に変えたほうがよいとする意見も少なくなかった。』

 

とありますね。

 


 

 

 

僕にはよくわかんないよ。

 


 

 

 

私には障害っていう訳は人によっては「治らない」ととらえてしまうから別の日本語にしましょうって言う意見があった、というように聞こえます。

 


 

 

 

それが正しいと思います。
結局、長く発達障害と使われてきているから混乱を呼ぶので「神経発達症」と「神経発達障害」という言葉の両方を使おうっていうところに落ち着いてますから。
大事なことは、日本語の発達障害の障害はDSMの英語では「disorder」が使われているということです。

 

貴之君、ネットで意味を調べてみてくれるかな。

 


 

 

 

まだ、そんな難しそうな単語習ってないよ。

 

えーっと、インターネットの辞書だと・・・・

 

意味は「障害」もあるけど、混乱とか乱雑、それから心身機能の不調や軽い病気を指すって。

 


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