うつ消しご飯のレビュー【発達障害も改善して体幹もしっかりする。】
藤川徳美先生のうつ消しごはんのレビューです。
うつパニックの本に比べると、具体的でより実践的な内容になっています。
書籍データ
タイトル:うつ消しごはん
著者:藤川徳美
出版社:方丈社
発行年:2018年11月15日
ただ、持ってはいたんですが、私はこの『うつ消しごはん』をなかなかレビューする気にはなれませんでした。
内容が良くないとか、効果がないからではありません。
実践されている方を見つければ、ほとんどの方はプラスの効果を実感されていると思います。
私が怖いのは、効果が高すぎる!ということです。
再現性が高く効果が高すぎるものは必ずマイナスもある。
これはすべてのものに当てはまることです。
ものすごく効果があるということの裏には、ものすごく隠れたデメリットもあるということです。
たとえば、藤川徳美先生はこの本で1日20グラムのプロテインを2回摂るようにすすめています。
それによってあなたの体調が劇的に改善したとします。
もうあなたはプロテインが手放せなくなるのではないでしょうか?
プロテインも精製物である以上、自然なものではありません。
この自然なものではないものは、どこかで体に負担をかけることがあります。
私はこの本を読むなら、
内山葉子先生の『毒だらけ』もあわせて読むことをおすすめします。
効果が高い誰でも実践可能な方法だからこそ、
その方法を絶対化させずに相対化させておくことが必要です。
また、『うつ消しごはん』の方法で効果が出た!発達障害も良くなった!という声も少なくありません。
だけど、あなたやあなたのお子さんに同じように、同じようなスピードで効果が出るかは別の問題です。
そうした場合に、焦るあまりに過剰にプロテインを摂取してしまう可能性もあります。
効果の高い方法は実践される方も多いですし、それをブログ・ツイッターなどで紹介される人もたくさんいます。
それと比べてしまうというリスクがあります。
プロテインを飲む目的は本来のその人の成長をうながすことです。
誰かに勝つことでも、
誰かの成功を真似ることでもありません。
どうかその点だけ知ったうえで実践していただけたらと思います。
では、「うつ消しごはん」の3つの特徴を書きます。
1、わかりやすい。
おそらくこれを読んで実践できない人はいないと思います。
プロテインにもいろいろ種類があるので、
水だけでも飲みやすいものもでています。
どれくらいのプロテインの量からはじめて、
どれくらいのプロテインが飲めるようになればいいか。
数字が具体的でわかりやすいです。
2、頭も良くなる。
これはこの本だけではありませんが、
食事のアプローチからうつを治す本にはなぜか【発達障害が改善し頭もよくなった】報告が入れられています。
この本もまさにそういう報告があります。
タンパク質は脳内の神経伝達物質の材料ですから、
タンパク質が補充されれば頭が良くなるのは当然のことなんですね。
また、姿勢が良くなったという報告もあります。
3、誰でもできる。
食事の改善というのはけっこう難しいんですよね。
とくに生活習慣が決まっている人は、
それ自体も変えないといけなくなることもあります。
この方法はプロテインを飲んで、
ビタミン類もサプリで補強しましょうというやり方ですから、難しい食事などをつくる必要はありません。
おそらく誰でもできるように絞って藤川徳美先生が解説されているのだとは思いますが。
プロテインはほんとうにいろいろ出ていますから、あなたやお子さんが飲みやすいものから試してみてください。
デメリットはある??
最初にも書きましたが、簡単で効果があるからこそ「依存」してしまったりするのではないか?
ということです。
効果が高い方法は「万能な方法」と勘違いしてしまうこともあります。
けれど、この世の中にこれだけやっていればいいという方法はありません。
メリットがあればデメリットもあるんです。
そのバランスは知っておかないといけないと思っています。
買って良かった??
そうはいっても、お子さんの発達障害を今すぐになんとかしたいならこれですね。
- 簡単です。
- 誰でもできます。
- 実際に賢くなったという実例もあります。
自分にあったプロテインやプロテインの量を見つけるまで、
少し試行錯誤であったり悩む時期もあるかもしれません。
人によってはプロテインでお腹がゆるくなったり、体の中に違和感を覚えるかもしれません。
自分の体と相談しながら少量からすすめていくのが良いと思います。
ぶっちゃけ、プロテイン飲むだけですから楽ですね。
発達障害をなんとかしたい!お子さんの成績を上げたい!
なら、この「うつ消しごはん」がきっと力になってくれます。