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『自傷・他害・パニックは防げますか?』のレビューと感想

 

花風社さんの最新刊(2018年の11月のこの記事を書いている時点で)になります。

 

人間のアイダで、
どの子も生きられるように。

 

そう願う花風社の浅見淳子さんの想いがつまった1冊だと思います。

 

書籍データ
タイトル:『自傷・他害・パニックは防げますか?〜二人称のアプローチで解決しよう!』
著者:廣木道心+栗本啓司+榎本澄雄+浅見淳子
出版社:花風社
発行年:2018年10月23日

 

私自身、発達障害のお子さんと接すると、
何人かは他害行為をしてしまう、もしくは、他害まではいかなくても、
他人に対して、攻撃的な言動といった態度をとってしまうお子さんがいます。

 

 

私自身は、生活スタイルの根本的な解決方法で、
発達障害のお子さんの改善をはかることが一番だとは思っています。

 

 

だけど、時間がかかる、というのは感じていたことです。

 

 

今、誰かを傷つけようとしている。
今、自分を傷つけようとしている。
今、誰かが傷つこうとしている。
今、パニックを起こしている。(まわりから見えるか見えないかは別として)

 

私は、インターネット上で、
個別のサポートをはじめました。

 

そういう親子は、
私の生活スタイルの解決方法を受け入れてくれます。

 

 

だけど、親がなかなかお子さんの本当のところに気がついていないケースは多いです。

 

 

私も塾というお子さんと接する現場で、
不便を感じている子どもをなんとかしたいと思っていました。

 

 

私自身、こういう発達障害のお子さんのパニックのような行動は、
落ち着くまで見守るしかできないのでは?と思っていました。

 

 

しかし、やり方を1つ2つ覚えるだけで、手を打てる。

 

本当に、目からうろこ、というか、
この本がもっともっと、早く出されていれば、そう感じることもあります。

 

花風社さんの本は、発達障害の理解、研究については最先端です。

 

 

発達障害というのは、神経発達障害という認識を広げてくれているのが花風社さんですね。

 

この認識の大きなところは、
そうとらえることで、発達障害が良くなる理由もやり方もはっきりするところです。

 

そして、そこがわかると、
自傷・他害・パニックになる子への対処方法もわかっていく、ということなんですね。

 

 

発達障害そのものへのアプローチは、こちらの本がいいんです。

 

 

だけど、ですね。

 

 

今、自傷・他害・パニックで苦しんでいる方がいる。

 

本人も、まわりも。

 

 

その方へ、今すぐにできる予防方法・対応方法、この2つが可能になる1冊なんですね。

 

花風社さんの本のすごいところは、
読み切らなくても、ほんと、今すぐに知りたいことが、すぐに実践可能なところです。

 

 

この凄さは、やるしかわからないんですが、
ツイッターなどで、実際の実践者さんをリサーチしてみてください。

 

 

「治った」「良くなった」という声が続々、見られるはずです。

 

 

この本のすごいところを3つ書いていきます。

 

1、具体的

 

理想論だけじゃありません。

 

こうしましょう。

 

という具体的な方法が書かれています。

 

予防の仕方、
もしも、いけない行為を子どもがしそうになったら、
どうすればいいのかという護衛の方法、
それから、子どもの自傷、他害、パニックを徐々に緩和していく方法、

 

全部具体的に書かれています。

 

今、あなたの段階がどの段階で、
これを読んだその時から、お子さんを変えることができます。

 

2、実践的

 

どれだけ方法が具体的でも、
そんな方法、誰にもできないよ!

 

というのは意味がありません。

 

「できない」と意味がありません。

 

 

そして、これは「できる」んです。

 

画像は載せませんが、
図と説明で、誰でも、男性・女性関係なくできる方法があります。

 

 

もちろん、相手よりも力強くないとできにくいかな、と思うものもありますが、
あなたが「できる」ものからやってみてください。

 

 

3、即効的

 

そして、この本のすごいところは、
即効的だということです。

 

 

  • すぐに必要な部分が読める。
  • すぐに使える。
  • すぐに効果がある。

 

この本が凄いところです。

 

 

具体的であり、
実践的であり、
そして、即効的でもある。

 

 

全部、読み切らなくても、
必要なところから読んで効果があるのも素晴らしいところです。

 

 

デメリットもある??

 

デメリットというか、
「自傷」「他害」「パニック」に対処するこの方法が、
本当の意味でいらなくなる未来が来たらいいなと思います。

 

 

きれいごとですが・・・・

 

 

買って良かった??

 

買って良かった本しか、このサイトでは紹介していませんが・・・・

 

 

もう、買って良かった!!

 

 

としか言えません。

 

発達障害に直接関係ないようなタイトルかもしれませんが、

 

このタイトルにあるように、
自傷、他害、パニックがはっきりしていないくても、
そのような脳の状態に陥っている子もいます。

 

この方法をためすことで、
落ち着きが出たり、
まわりに優しくなったり、
精神的な成長が見られたり、

 

 

そういったことが期待でいます。

 

 

花風社さんのアプローチは、
単純に目の前の出来事のその場限りの対処方法ではありません。

 

 

書かれていることをきちんと実践することで、
お子さんの根っこの部分が成長していくことを感じられるはずです。

 

 

「他害」の当事者になる。被害者になる。
そういう方をここ最近、見る機会が増えました。

 

 

1人でも多くの方に届いてほしいと思います。

 

 

発達障害があろうがなかろうが、
お子さんの行動・しぐさにふりまわされている親御さんに、
絶対に手に入れてほしい本ですね。

 

自傷・他害・パニックは防げますか? 二人称のアプローチで解決しよう! [ 廣木道心 ]

 

 

 

 

あと、この本のあとがきもぜひ読んでください。

 

この本にこめられた想いを受け取ることができます。

 

 

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