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医者が教える食事術〜最強の教科書・20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68のレビューです

医者が教える食事術〜最強の教科書・20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68のレビューです!

 

医学博士の牧田善二先生の本です。
かなりたくさんの本を出されていて、私が牧田先生を知って、
本を買ったのは、この本がはじめてです。

 

 

著書データ
タイトル:医者が教える食事術〜最強の教科書・20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
著者:牧田善二
出版社:ダイヤモンド社
発行年:2017年9月22日

 

私は昔、本屋でアルバイトをしていたことがあり、
日本の3大ビジネス書出版社が、日本経済、東洋経済、そして、ダイヤモンド社でした。

 

ついに、ダイヤモンド社からも、
こういった本が出たかぁと書店で見た時に思いました。
(すでに出ていたのかもしれませんが)

 

私は、食事をメインに、
発達障害の改善を考えていくべきだと思っています。

 

 

この本は、基本的ないい食事の方法がつまったノウハウ集です。
非常に実用的ではありますが、少し怖いところもあります

 

わかりやすく力強い本というのは、魅力的ではありますが、
反面、怖いところもあるということです。

 

逆にいえば、怖いところがあるからこそ、魅力たっぷりということなんですけどね。

 

この本の何が怖いかというと、
基本的に、禁止事項ばかりあるからです。

 

たとえば、「食べすぎない」ことが、この本は長寿の秘訣だとあります。
これは、必要な栄養を摂ったうえで、という当たり前の前提があります。

 

少しニュースなどで問題になったんですが、
糖質制限をすることで、逆に、不健康になってしまった人もいるんですね。

 

これは、糖質が含まれる食べ物を制限することで、
その食べ物に含まれていたほかの栄養素も、知らず知らず摂取しなかったからなんです。

 

自己流の糖質制限だと、
人は、ご飯を抜いたら、抜くだけ、になってしまいがちです。

 

白ごはんを抜いた分のエネルギーは、別のもので補給しなければなりません。

 

牧田先生も、「食べすぎない」というのは、
カロリーの制限ではなく、空腹からの必要以上の食べすぎを防ぐ、という主旨で、
「食べすぎない」と言っています。

 

こうした力強い言葉とわかりやすい内容は、
時に、そのキーワードのイメージに引っ張られることがあるんです。

 

 

この本は、わかりやすく、医学的にも根拠がしっかりしていることから、
とてもパワフルな本なのですが、その分、1文の持つパワーに引っ張られないようにしてください。

 

 

ただ、しっかりとこの本を読みこむなら、
この1冊で、食事の常識・非常識、食べ物の常識・非常識はすっかり解消されるでしょう。

 

 

 

 

たとえば、お肉が体に良いのか悪いのか、という論争。

 

安田大サーカスのクロちゃんが、
入院をして、退院した後、ラム肉の食べ放題でたたかれた、ということが話題になっていました。

 

糖尿病をさらに悪化させるイメージのお肉ですが、
どうやら、健康にいい、というのが結論のようです。

 

お肉が悪いイメージになるのは霜降りのせいです。
霜降りたっぷりの人工的に太らせた不自然な肉は美味しいけれど、健康に悪いそうです。

 

 

肉そのものは、長寿の秘訣なんだそうですね。

 

 

特に、ラム肉はヘルシーであり、ラム肉は不飽和脂肪酸を多く含んでいるので、
他の肉に対して、コレストロールの分解能力に優れているんです。

 

コレステロールを気にしながら、肉を食べたいなら、
ラム肉なんですね。

 

 

あと、糖尿病を防ぐなら、やはり、お米を食べずに、「肉」という選択は、正しいということになります。

 

 

一見、体に悪そうに見えるもの。
でも、医学の常識では、そうではなくなっているものが多数あります。

 

逆に、体に良さそうで、体に悪いものも増えています。

 

それが、「果物」です。

 

病院のお見舞いといえばフルーツの盛り合わせ。

 

栄養たっぷりで、病気を治すのにうってつけ、というイメージ。

 

確かに、栄養たっぷりなのですが、牧田善二先生は指摘します。

 

現在の果物は昔よりも、糖分が多く、太る原因だという言うのです。
また、果物の果糖は、ブドウ糖よりも、体内で消費されにくいそうなんです。

 

まず、体内のブドウ糖を使用し、
使用しない果糖は、中性脂肪として体に蓄えられる。
つまり、太ってしまう、ということなんですね。

 

 

果物はまるまる食べるよりも、
少量を楽しむもの、ということなんです。

 

私の嫁も、入院したことが最近あるんですが、
果物は少量で、お見舞いでも、少しだけにしてほしいと病院側から言われました。

 

果物は健康のための食べ物ではなく、
1つ分だけでも、「食べすぎ」で、太る食べ物なんですね。

 

また、牧田先生は、玄米も好意的には受け取っていません。
玄米の栄養のメリットと、血糖値をあげてしまうデメリットを考えると、
あまりすすんで食べないほうがいいということでした。

 

玄米は食べたほうがいいという人がいる一方で、
結局は、お米ですから、糖質ということを考えるとそれなりにおさえたほうがいいという考えもわかります。

 

先ほども書いたように、
この本はわかりやすい、力強い文章ですから、引っ張られやすい怖さもあります。

 

この本をさらに生かすためには、複数の本を読んでおくことが必要かなと感じました。

 

基本的には、「食べない」「すすめない」という話が多いので、
それに自然に従うと、そもそも必要な栄養が足りなくなってしまう恐れのある本です。

 

 

(表や図もたっぷりでわかりやすいです。)

 

 

では、この本の3つの特徴を書いていきます。

 

 

1、68

 

1つのつながった文章ではなく、
68の項目にわかれているので、最初から最後まで読まなくていいんです。

 

気になるところ、今自分が食べているもの、
昨日食べたものなど、そこから知ることができます。

 

「食の教養」は健康格差社会を生き抜く武器と帯に書かれていますが、
まさに、すぐに「食の教養」を身に着けることができます。

 

また、データや図も多用されていて、
ただ、文章だけを読むだけではないと工夫されています。

 

 

2、遠慮なし

 

牧田先生がすごいなと思うのは、
もう、遠慮なしの表現なんですね。

 

食の話になると、どうしても、みなさんいろんなところに配慮されて、
歯切れが悪くなります。

 

 

ですが、牧田先生は、

 

「菓子パンは命を削る食べ物」
「ポテトチップスは悪魔の食べ物」

 

といった表現をズバッと言います。

 

「菓子パンは食べないほうがいい」
「ポテトチップスはできるだけ避けましょう」

 

さて、あなたなら、
どちらの表現でそれらの食べ物をやめますか??

 

 

私なら、牧田先生の表現ですね。

 

でも、そういった食べ物を平気で子どもに食べさせる親は多くて、
そして、そういった食べ物が好きな子どもは、
やはり、学力に問題があったり、発達障害の症状が強く出ている場合が多いのです。

 

食事とその人が生きてる現状は、深い関係性があります。

 

今、気がついたのなら、知識を得て、すぐに行動しましょう。

 

3、矜持

 

牧田先生の医者としての矜持も、ビシビシ伝わってきます。
274〜275にかけての「腕のいい医者は、大きな病院にいるとは限りません。」は、
ご自身のプライドをかけての1文だと思います。

 

私もこれは思っていて、
腕がいいからこそ、個人で勝負しているお医者さんはたくさんいるのではないか?
と思っています。

 

腕のいいお医者さんの話は、
この世の中ですから、探せば聞くことができますし、見ることもできます。

 

最後の最後に、医者を選ぶリテラシーを持て、と私達に訴える牧田先生は、
自分が選ばれるべき医者だ、というメッセージを私達に与えてくれます。

 

この力強さも、この本の魅力です。

 

この自信があるから、
この本には、文章から迫力が伝わってくるんです。

 

 

デメリットは??

 

この価格で紙面の関係上、

 

〜するな
〜はやめろ
〜しない

 

といった内容ばかりで、
じゃあ、現代社会ではどう生活したほうがいいか、
どんな食事をしたほうがいいか、
という部分が、最後、足りなくなった感はあります。

 

 

もちろん、これはいい食品だとか、
きちんとアドバイスはあります。

 

しかし、他の本のような、
こんな1週間の献立、みたいなサンプルはありません。

 

それが、惜しかったかな、という点です。

 

でも、これは、この価格とページ数を考えれば仕方ないことですし、
私達が、何の疑いも持っていなかった食べ物について、常識を覆すことが目的ですから、
その役目は十分に果たしている本です。

 

 

買ってよかった??

 

この本を読めば、
あなたは明日から行動しようと思うはずです。

 

それくらい、力強いメッセージが込められた本なんです。

 

読めばわかります。
これを知らずに、子育てをしていたのか。
これを知らずに、今まで暴飲暴食していたのか。
これを知らずに、育ってきていたのか。

 

どれだけ、不健康なものを食べ、
どれだけ、大切な人に不健康なものを食べさせてきたのでしょうか?

 

できるだけ健康に、長生きしたいなら。

 

この本の知識をまずは持っておくべきですね。

 

ただ、力強い文、文章の全体のニュアンスよりも、
1文の力強さに引っ張られてしまうところがあるので、そこだけ注意です。

 

可能ならば、この本と同時に、
複数の食べ物に関する書籍を手に入れておきましょう。

 

 

何事もバランスです。

 

この本に出会えたなら、他の本にも手を伸ばしてみましょう。

 

医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68 [ 牧田 善二 ]

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