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世界の発達障害の研究その4「発達障害は治ると言えるのかもしれないという話」

世界の発達障害の研究その4「発達障害は治ると言えるのかもしれないという話」

 

 

今日はこの論文を紹介します。
引用
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2810092

 

Persistence of Autism Spectrum Disorder From Early Childhood Through School Age

 

グーグル翻訳
幼児期から学齢期までの自閉症スペクトラム障害の持続性

 

ASDと診断されたお子さんが、
年数を経ることで、4割弱が診断基準を満たさなくなった。

 

というものです。

 

この論文が特別ということではなく、
海外の研究や医療系の記事を読むと、
2010年ころから、
発達障害の診断を受けた方が、年数を経ることで、
診断基準を満たさなくなるという報告はいくつも見つかります。

 

 

なぜか、なかなか日本で、
このことを紹介する方はいらっしゃらないのですが・・・・

 

 

ただ、難しいのが、
診断がはずれたからといって、「普通」とされる人と同じになるのか。

 

 

というと、
そうではないという研究のほうが多いんです。

 

 

ここが難しいところ。

 

 

発達障害が治るという単純な話ではない。

 

 

診断ははずれる。

 

 

おそらく、適切な介入をすれば、
この4割弱という数字はもっと多くなると思います。

 

 

ここをどうしていくか。

 

 

これが今後の発達障害にかかわっていくことですね。

 

 

また、DSMの診断基準なども、
見直すべきだという声もあるようです。

 

 

難しいのが、
こういう細かいニュアンスを、
翻訳するときになかなか伝わらないということです。

 

 

発達障害は脳機能の障害だから治らない。

 

 

そんな公式発表はありません。

 

 

発達障害は脳機能の障害と日本ではそうあります。

 

ありますが、
それで「治らない」とはされていません。

 

ですが、
言葉のイメージでなおらないという言説が広まってしまった。

 

 

ここは罪深いと思います。

 

 

発達障害の診断や治るという話は本当に難しいですね。

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