管理人からのお知らせ

星野仁彦先生の気持ちがわかる・・・・

 

星野仁彦先生の気持ちがわかる・・・・

 

発達障害の子どもの治療・研究の第一人者といえる
星野仁彦先生の本には、発達障害の子どもに気づかない親を責めるようなタイトルの本がある。

 

最初は、そこまで書かなくても・・・・

 

と思っていたけれど、今は、星野仁彦先生の気持ちがわかる。

 

「わかる」とか偉そうに書いてしまったけれど、
私のような塾の教室長でも、子どもを壊していく親には、腹が立つ。

 

 

ちょうど、1年前、
こんなケースがありました。

 

地元の中学校が荒れているので、
私立の中学校を受験させたいという相談でした。

 

 

女の子の名前は、佐藤すみれさん(仮名)でした。

 

すみれさんは、小学校6年生で、
私は、「中堅の私立中学校であれば、大丈夫なので、気に入った学校を選んでください」
とお母さんに伝えました。

 

ただし、有名大学の附属高校はこれからだと難しいので、
中堅の私立高校にしましょう。

 

 

と提案し、お母さんは「わかりました」とだけ言ってくれました。

 

 

ですが、私の塾のほかに、
もう1つの塾にも通い始め、毎日塾通いの日々が、急にその子にやってきました。

 

もう1つの塾では、
「中堅の私立中学校なんていつでもいけるから、上を目指しなさい」と、
土曜日、日曜日も、塾にその小学6年生の女の子を呼び始めました。

 

 

私は何度か、あまり過度な期待や、勉強の詰め込みは、
子どもに負担が大きいので、私の塾をやめてもいいから、時間を調整するようにとお願いしました。

 

 

しかし、それは聞き入れてもらえませんでした。

 

 

そして、3か月ほどたったころ、
そのすみれさんに異変が見られました。

 

すみれさんが座っている机付近に、すみれさんの髪の毛がたくさん落ちているんです。

 

明らかに、チック症状、抜毛症が見られました。

 

明らかに、後天的な発達障害が見られるようになりました。

 

 

もともと、お母さんに、発達障害の傾向が見られ、
人の話が聞けない、空気が読めない、親として幼い、といったものが見られ、
お子さんも、少し同年代の子と違った性格が見られ、このままだと発達障害の症状が悪化するなと思っていました。

 

 

案の定、勉強のストレスで、
すみれさんは、発達障害を悪化させました。

 

 

中学受験は、悪いことではありません。

 

今、公立高校の荒れ方はひどいものがあり、
私立の中学校を目指すことは、発達障害を持つお子さんには「プラス」になります。

 

 

ただし、いわゆる「お受験」はダメです。

 

 

しかも、「お受験」は小学校3〜4年で最低限始めないといけないもので、
小学校6年生から思い立ったように受験させているようでは、
まったく間に合いません。

 

 

もう1つの塾の先生は、おそらく「利益」のために、
1つでも上の学校を受験させましょう、などと言ったのだと思いますが、
5〜6年生で中学受験するなら、その子のペースで行けるところで十分なんです。

 

今の私立中学校はどこもかなり指導が手厚いので、どこに行っても、
公立の中学校の100倍くらいはいい教育が受けられます。

 

 

 

ですが、発達障害のあるお母さんは、
子どものこととか、そういうことお構いなしで、
自分がしたいようにしてしまい、その負担がすべて子供にいってしまうんです。

 

 

この子は見ていて、本当にかわいそうでした。

 

 

この子のチック症状、「お受験」はやめて、
今で行けそうな学校にすることをすすめましたが、
お母さんと意見の差が埋まらず、その親子は私の塾をやめていきました。

 

 

すみれさんがその後どうなったかはわかりません。

 

幸せに過ごしていることを願うばかりですが、
私には、彼女が座った机の下に散乱した彼女の髪の毛をはっきりと思い出せます。

 

本当に、異常な数の髪の毛が落ちているんです。

 

 

こんな子を1人でも少なくしたい。

 

 

だから、私はこのサイトで、訴え続けていきます。

管理人からのお知らせ