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自分の子どもを嫌いに思ってもいい。あなたは1人の人間だから。

 

 

発達障害のお子さんを持ったら、
お父さん、お母さんは自分のことを追い込まないでほしいです。

 


 

自分の子どもを嫌いに思ってもいい。あなたは1人の人間だから。

 

自分の子どもがかわいくない・・・・

 

 

ADHDやアスペルガー症候群のお子さんを持つお父さん、お母さんの一定数は、
こういうことをおっしゃいます。

 

 

私はこれを聞いて、相談を受ける機会があれば、
「それでいいのでは?」とお答えします。

 

 

子どもは愛さなくてはいけないという思い込みのせいで、
自分やお子さんを傷つけてしまうご両親を見ると、心が痛みます。

 

 

そもそも、子どもを愛さなければならない、
という価値観は、人間の歴史から見れば、つい最近のものです。

 

 

子どもは親が食べるための道具であった時代のほうが長くあったわけですから、
きちんと子どもが将来を選べるように、学校に行かせたり、ご飯をつくってあげたり、
それだけでも、十分に、愛情を注いでいると言えるんです。

 

 

生んだ以上は、
成人するまでは育てる義務はあっても、
「愛さなくてはいけない」というルールはありません。

 

 

私も塾で、発達障害がきついお子さんに出会います。
そして、お父さん、お母さんが口には出さなくても「かわいくない・・・・」と思っているお子さんに会うことがあります。

 

その共通点は、

 

 

絶対に自分の非を認めない

 

 

ということです。

 

 

びっくりするほど、自分の非を認めません。

 

 

「ありがとう」も「ごめんなさい」もなかなか言えないのです。

 

 

挙句、自分を守るための「嘘」も平然とつくので、
もう、何を信じたらいいのかわからなくなります。

 

 

外部の私ですら困ってしまうのですから、
家の中でたくさんの時間を一緒に過ごして、
そんな状態が長く続けば、お父さん、お母さんにフラストレーションがたまるのは当たり前ですね。

 

 

なので、無理に愛そうとか、思わなくていいと思います。

 

 

むしろ、上手く外部機関を利用して、
できるだけ「会ってイライラしないようにする」という方法もとったほうがいいでしょう。

 

 

彼らは人の感情にだけは敏感で、
イライラしている相手にはイライラで返します。

 

それが余計、こちらのイライラを誘ってしまうのです。

 

 

おそらく、うっとおしいと思い始めるのが、
小学4年生くらいからだと思いますので、
中学受験に向けて、塾に預けるというのはどうでしょうか?

 

どうして、中学受験かというと、
私立中学のほうが面倒見がいいですし、
いろんな大人が構ってくれるので、人と接していく中で、発達障害の子自身の成長が期待できます。

 

また、行事だったりなんだったりと、
学校にいてくれる時間も長いので、親にとってありがたいところです。

 

それに、塾の費用面ですが、
週1回だと、1万円〜1万5000円くらいが塾の相場ですので、
そこまでの負担ではないと思います。

 

中堅の私立高校だと、
塾に任せておけば入れてくれるでしょう。

 

中学受験というのは、ばりばりの有名校を狙うということではありません。
無理に狙わなくてもいいですし、良さそうなところがあれば狙えばいいと思います。

 

 

できるだけ、あなたと接する時間を減らすのです。

 

 

そして、いろんな大人と接する時間を増やしてあげましょう。

 

 

そこでは叱られたり、いろんな経験を重ねるでしょう。

 

そうするうちに、表現は悪いですが、
少しずつ人間になっていきます。

 

 

そして、彼らのいい部分が見えてきたら、
それを褒めるようにしてもらえたら、少しずつ彼らとの溝が埋まるかもしれません。

 

 

埋まるかもしれない、というのは、
子どもとの距離は埋める必要があると自分を追い込んでほしくないからです。

 

埋まればいいな、くらいでいいと思います。

 

 

あと、もう1つ知っておいてほしいのは、
言うほど他のご家庭も、子どもを愛しているわけではないということです。

 

私の感覚では、4歳くらいまでは「かわいい」「この子のために仕事を頑張る!」みたいな話は聞きますが、
小学校に上がってくらいになると、「できるだけ塾で預かっといて」とか、「小さい頃のかわいかった貯金で、面倒みられるわ」という話をよく聞きます。

 

 

小さい頃はかわいいですが、
自我が出てくると、子どもの嫌な面も見えてきますよね。

 

わがままも多くなりますし、
口も達者になります。

 

 

だから、真剣に相手をすると、
お父さん、お母さんが疲れます。

 

 

私も長い付き合いのお父さん、お母さんが、
息子さんや娘さんが就職して、「やっと、片付いた!」なんて言われるのをよく見ます。

 

ほとんどの親にとって、
小学生の高学年くらいからは、けっこうな負担なんですよ。

 

 

だから、愛せないっていうのは、割と普通のことなんです。

 

 

けっこうみなさん、愛とかじゃなくて、義務だから、
親がつぶれないように面倒を見てやってる。

 

 

という感じです。

 

 

無理に愛そうなんてせずに、
面倒なら、外部の教育機関(塾とかボーイスカウトなど)に預けて、
あなただけの時間も大切にしてみてください。

 

 

そうすると、少し心が楽になりますよ。

 

 

 

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