発達障害を疑わない親の子ほど、心配になる・・・・
発達障害を疑わない親の子ほど、心配になる・・・・
子どものことが心配になる親の口癖・・・・
発達障害を疑わずに、子どもを責める親というのは、ちょっと心配です。
発達障害の専門家というか、
発達障害の治療の第一人者ともいうべき、
星野仁彦先生が、発達障害を持つその子よりも、
親や家族ばかりを題材とした本を書くのか・・・・
私も発達障害を調べて、知って、
たくさんの子どもたちを見る現場にいて、
自分の子どもの発達障害を疑わない親ほど、心配になります。
まず、前提として、
発達障害は、すべての人がなるものです。
人より「できる」ことがあれば、人より「できない」ことが出てきます。
この発達の凸凹こそが、発達障害なんです。
本人やまわりが気づく、気づかないの違いはありますが、
すべての人が等しく、何かができるようになれば、何かができなくなっているんです。
発達障害が悪化してしまう
(年齢が上がれば上がるほど、まわりに馴染めなくなってしまう)
そんな親には共通点があるように見えます。
それは、こんな口癖です。
1、この子は、●●ということから逃げているんです。
2、昔は、すごくいい子だったんです。
3、嘘ばっかりつくので、見ていてイライラするんです。
1の「この子は、●●ということから逃げているんです。」というお母さんは、
例えば、子どものこんなところを責めます。
学校に行ってもね、
休み時間は本ばっかり読んでるんです。
お友達と話すのが苦手だから、本に逃げているんです。
これは、小学生高学年で、
発達障害の疑いがある(私から見て)子のお母さんが、言っていた言葉です。
子どもの姿を見て、「逃げる」って言うんです。
普通なら、人とのコミュニケーションが「心配」って言うんですが。
違うんですね、このお母さんは、本人の「問題」と思い込んでしまっているんです。
小学生も、中学生も、
得意不得意がはっきりしていますし、成長が凸凹します。
普通のご家庭は、成長の遅いところを心配するんですが、
もはや、すべて子どものせいにしているところが、私は見ていて怖かったです。
こういうお母さんは、発達障害であるお子さんを、お子さんのせいだと決めつけてそのままにしそうで怖いんです。
それから、2の「昔は、すごくいい子だったんです。」も、
子どもがどんどん発達障害になっていきます。
私の塾は、大手有名塾の2番手、3番手的な塾で、
大手の有名進学塾で落ちこぼれてしまった子もけっこう来ます。
そして、私の塾に来て、持ち直す子と、持ち直せなかった子の違いは、
お母さんにありました。
持ち直せなかったお子さんの親のの口癖が共通して、「昔は、すごくいい子だったんです。」です。
今は、悪い子みたいですよね。。。。
大手進学塾についていけなくても、
ポテンシャルは相当あるので、私の塾にくれば、トップクラスになるわけです。
確かに、成績はトップ層に及ばない、5教科で400点いくかいかないかをうろうろしますが、
その分、学業だけではなく、クラブの成績が良かったり、仲間うちでは人気があったり、
高いレベルで、バランスのいい成長をしている子も多いです。
ですが、勉強で伸び悩んだり、朝が起きれなくなったり、
不思議なミスを連発したりする子は、たいてい、「母親のことが大嫌い」なんです。
ある子は母親のことを「口先だけ」と言い、ある子は母親のことを「勉強しなさいとしか言わないロボット」としか言い、
ある子は母親のことを「あの人」と言い、ある子は「母親の仕事を1つもしない人」と言います。
そして、私が見ていると、本当に「口先だけ」のお母さんが多いです。
これでもかというほど、子どもの気持ちがわからない。
例えば、テスト週間が終わり、やっと家で我慢していたゲームをしよう!
そう思っていた子を、外食に連れ出すんです。
この子の母親は、テストが終わった子どもを外食に連れて行くことで、
良い親をアピールしようとするんですが、子どもにとってはただのいい迷惑。
子どもは不機嫌になり、不機嫌な子どもを見て親が不機嫌になり、喧嘩。
子どもはますます親への不信感をつのらせ、勉強しなくなるか、ストレスによって、さらに強く発達障害の症状が出てきます。
つまり、短期の記憶障害が出てきたり、朝が起きられなくなったり、過眠症になったり、感情がなくなっていったり、
そういうことがこれでもかと起こってきます。
「昔は、すごくいい子だった」のは、本当にまだ子どもが幼く、親の言うことを聞くのが喜びだった時までです。
子どもの成長や、自立にあわせて、
親も子どもから自立していかなければならないですし、
自分が高学歴だからと、子どもにそれを押し付けていいわけではありません。
たくさんの家族を見てきて思いますが、
本当に、子どもは親の思ったように成長しません。
旦那さんも奥さんも真面目な公務員なのに、
子どもは破天荒とかしょっちゅうです。
でも、子どもをしっかり見ているお父さんお母さんは必ずこう言います。
「子どもに合わせて、私達が変わる必要があるとわかったんです」と。
子どもに合わせて、自分が変われない親は、
お子さんをストレスまみれにし、後天的に発達障害の症状が出るようにしてしまいます。
3の「嘘ばっかりつくので、見ていてイライラするんです。」というお母さんは、
お母さん自身も気をつけるべきレベルの発達障害の可能性が高いです。
子どもとおんなじレベルになっているので、イライラするんですね。
子どもですから、塾に来て、学校の宿題を疲れて出せなかった、なんて普通です。
でも、それを見てイライラするんです。
なんで、出せないの?ってなるんです。
家でだらだらするんです。
塾から家にまっすぐ帰ってこないんです。
口答えするんです。
嘘をつくんです。
こういった子どもの行動で常にイライラしているんです。
はっきり言って、子どもは、基本的にだらだらしたがりますし、
寄り道も大好きですし、自我が出てくれば口答えしますし、嘘もつきます。
全部、当たり前のことです。
それが、わからないんです。
私は発達障害を治す唯一の、そして、最高の方法は「知識を身につけること」だと思っています。
発達障害の子の記憶障害とか、宿題忘れとか、
意外に食生活を整えてあげるだけで治ったりします。
DHAのサプリメントを飲んで、改善することもあります。
だけど、その存在を知っていないと、何も手は打てません。
子どもを見て、
子どものレベルになって、イライラして、その感情を子どもにぶつける。
それって、親が一番子どもですよね。
だから、発達障害が悪化し、普通の子のようにできないことが増え、
それを見てさらに親がイライラし、その親のイライラをぶつけられた子は、
ストレスでさらに発達障害が悪化する。
私はこの負のスパイラルを何度も見てきました。
塾に入れている時点で、
その子のことを想っていることはわかります。
だけど、塾に入れたんだから、「いい子になってほしい」という見返りを、
子どもに求めすぎなんです。
週2〜3回の60分とか90分、塾に来ているくらいで、
子どもは急に変わりません。
(精神的に大人になる子もいますが、家庭がしっかりしている子です)
子どもの行動や、口癖なんて、
育児の本を読めばわかりますし、
どうして、親を困らせるようなことばかりするのかも、
親自身が原因というのは、本に書かれています。
私が見てきた立派なお父さん、お母さんは、
年収の多い少ないではなく、親として自分を成長させようとされてきたお父さん、お母さんです。
ちゃんと、知識に投資され、
本や親のあり方のセミナーなどにも、お金を出して出席されたりしています。
育児や療育の本を買われる方は、1冊、2冊どころではなく、
買えるだけ買われています。
大人が成長しなければ、子どもも成長しません。
1、2、3、どの口癖の大人も、
自分は成長せず、子どもにばかり勝手な期待を押し付けているんです。
こうして、子どもにストレスがかかります。
特に、自己肯定感が低くなり、わがままで自分勝手な自己顕示欲だけが肥大化したり、
自分が何をしたいのか、やりたいのかがわからず、自分の将来に無気力になったりします。
そして、ここに、発達障害の症状が加わっていくんです。
私のところにも、
このサイトを通じていろんな相談が来ます。
お父さん、お母さん、本人、いろんな立場での苦しみがあることがわかります。
だけど、
私に今の苦しみを打ち明けてくれたら、次は、行動してほしいんです。
この3タイプの親のように、子どもを責め続けないで、
自分が「変わろう」と思ってほしいんです。
私は相談を受けたら、
2〜3冊のおすすめの本と、このサイトで紹介している2つのイーブックのうち、1つは手に入れることをおすすめしています。
知識を身に着け、自分自身を成長させることしか、
お子さんの発達障害を何とかすることも、自分の発達障害を何とかすることもできないんです。
どうか、あなたやあなたの大切な人のために、
自分を成長させる、ということを意識してくださいね。