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ひろあの仮説『発達障害の原因とは?』

発達障害の原因とは??

 

ひろあの仮説『発達障害の原因とは?』

 

つい、先日、
ちょっと前に話題になった『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社 岸見一郎・古賀史健 発行2013年12月12日)
をやっと読んで、
私は発達障害になる原因を、ちょっと理解できた気がするんです。

 

社会心理学的な要因が、

 

発達障害になる原因ではないか?

 

私が、たくさんの関連本、発達障害改善マニュアルを読む中で、
遺伝などよりも、家族・家庭のあり方が、発達障害を作り出している。

 

 

 

 

という考え方に触れるようになりました。

 

 

星野仁彦さんの本。
岡田尊司さんの本。

 

そして、須藤裕司さんの「アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル」など、

 

 

家族のせいで、発達障害になる。

 

 

私には、この言葉の意味がよくわかりませんでした。

 

 

ただ、確かに、

 

家族が上手くいっていない、
子どもが親を信頼していない、

 

そんなご家庭のお子さんは、
発達障害かどうかはおいておいて、難しいお子さんが多かったように思います。

 

 

その理由が、この『嫌われる勇気』を読んで少しわかりました。

 

 

「怒りやすい人は、短気なのではなく、怒るというツールでしか感情を伝えられない。」

 

 

ということが書かれていました。

 

 

機能不全家族というのは、
子どもの接し方が、一方的で、
叱りつけるだけだったり、怒るだけだったりするそうです。

 

 

それしか知らない子供は、
そりゃあ、怒るというツールしか知りませんよね。

 

 

世の中には多様な感情があり、多様な人がいて、
その中で、生きていかなければならない。

 

 

 

そういう当たり前のことを学ぶ機会がなかったお子さん。

 

 

そんなお子さんが、発達障害をこじらせるのかもしれません。

 

 

アドラー心理学では・・・・

 

アドラー心理学では、子どもが問題行動というのは、
親への復讐という目的のために行われる、としています。

 

 

フロイト的な心理学の捉え方では、
親の家庭環境が悪かったので、子どもが歪んでしまうという原因だけに注目するそうです。

 

アドラー心理学では、
その目的、現在の子どもの目的を考えます。

 

 

子どもは、親に虐げられた経験から、
大人しくなったように見えて、親への復讐を画策するというのです。

 

 

つまり、問題行動をして、親を苦しめたい、そのためにするのだそうです。

 

 

確かに・・・・

 

 

私が見てきたお子さんの多くは、
問題行動を繰り返すことで、親御さんを苦しめていました。

 

 

ある子は不良になり、
ある子は学校で先生を怒らせるなどの問題行動を起こし、
ある子は提出物を出さないことで親の手間になり、

 

 

そんな風に、発達障害のお子さんたちは、
私たち塾側以上に、親を苦しめていました。

 

 

学校で問題行動を起こせば呼び出されるのは親です。

 

自分だと親に怒られるだけですが、
親より立場の上の人から、親を怒ってもらえるのです。

 

 

意識しているのが、無意識なのか、それはわかりません。

 

 

しかし、親へ復讐するという目的のために、子どもは生きることになります。

 

 

これが発達障害の不幸のスパイラルです。

 

 

これを理解すると、
さらに、星野仁彦さんの言葉が重く突き刺さります。

 

『発達障害を見過ごされる子ども、認めない親』では、
発達障害を認め、治療しないと、この子供はいつか犯罪を犯しますよ。

 

 

そこまで言って、星野仁彦先生は、親を説得するそうです。

 

 

私は、これを説得のためのちょっとした「脅し」だと思っていました。

 

 

しかし、子どもが親への復讐のために生きているとしたら・・・・
発達障害の症状もその1つなのだとしたら・・・・

 

 

星野先生の言葉は脅しでもなんでもなく、
親への復讐のために、子どもはそこまでする可能性があるわけです。

 

 

そして、これは、不幸なことですよね。

 

 

おそらく、子どもはそこまで「意識」はしていないと思います。

 

ただ、心の奥から湧いてくる「怒り」「憎しみ」などに、、
突き動かされて、子どもは動きます。

 

 

そして、犯罪までいきつくなら、
それは、お互いが不幸になりますよね。

 

 

私は、この話を聞いて、
片平なぎささんが出ていた「TRICK(トリック)」の映画版を思い出しました。

 

 

犯人役である片平なぎささんは、
物語の終盤で、自分を助けてくれなかった世間への復讐として、
人々を騙し、搾取する道を選んだと言います。

 

 

そして、最終的に、彼女は死を選びます。

 

 

親と子の復讐劇の行きつく先・・・・

 

 

そう考えて、私はゾッとしました。

 

 

復讐だけを考えて生きる人生が、
どれほど愚かでむなしいものかを、改めて考えさせられました。

 

 

そんな不幸が、広がるなんて、
あってはいけないことです。

 

 

発達障害1つで大げさな、と思うかもしれません。

 

 

けれど、私はこれがフィクションだとはとても思えないんです。

 

 

最前線の現場にいる星野先生でさえ、
犯罪を起こす可能性があると指摘しているんです。

不幸の連鎖を断ち切る・・・・

発達障害の改善というのは、
もしかしたら、その家族の不幸の連鎖を断ち切る「希望」なのかもしれません。

 

 

 

 

私は、多くの発達障害の方やその家族を見てきましたが、
ほとんどのご家庭は、生きているのが「苦しそう」でした。

 

 

ですが、そうではないご家庭があったのも事実です。

 

 

楽しそうにされていたご家庭は、
お子さんの発達障害を受け入れ、それについて勉強し、
自分に子どもを合わせるのではなく、子どもにあわせて、自分を変えられていました。

 

 

それはつまり、お子さんのことを認め、
お子さんとともに歩くことを決めた、ということになります。

 

 

しかし、発達障害の症状が悪化するご家庭は、
親の都合に、子どもを合わせるんです。

 

そして、子どもはそれに対抗する形で、
問題行動を起こします。

 

 

発達障害の症状と、親への復讐はつながっているんです。

 

 

だけど、それを断ち切ることは可能です。

 

 

自分たちの過ちを子どもが教えてくれるとも言い換えられます。

 

 

そのために、生まれてきてくれた、とも。

 

 

お子さんと一緒に不幸になるか、
お子さんを自分たちの「希望」とするか。

 

 

それは、親であるあなた次第です。

 

 

ぜひ、勉強し、自分を成長させてください。

 

それが負の連鎖を断ち切り、発達障害の改善が希望になります。

 

 

 

そして、発達障害の改善・治療に関わる方がおっしゃる、
「発達障害は希望」という言葉もわかるようになりました。

 


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