子どもにゲームをさせると、発達障害になりやすいのですか?
ゲームで発達障害になる??
ゲームが発達障害の症状を悪化させる、という話を聞きました。
ゲームやテレビ、スマホの見すぎ、見させすぎは、
発達障害の症状を加速させるのでしょうか?
答えとしては、その話は本当です。
ゲーム、スマホ、テレビの見すぎは、発達障害の症状を重症化させることがあります。
ただし、ゲームをするすべての人が、
発達障害になるわけではありません。
発達障害になる可能性を高めてしまう、という捉え方をしてください。
例えば、タバコ、がありますよね。
煙草を吸うと、肺がんのリスクを高めることは知られています。
けれど、すべての人が肺がんになるわけではありませんし、
煙草を吸っていても、健康な人はいます。
そして、そのまま肺がんになる人もいます。
ゲームをすることがそのまま悪ではなくて、
大人しくしておいてくれるからと、
ゲームをずっと触らせておく、という親御さんの姿勢が「ダメ」だと私は考えます。
こちらの記事で、
私は、入院したら、多動性・衝動性がおさまった女の子の話を書きました。
退院してから、
一か月後、見事に、多動性も衝動性も復活し、幼稚性前回のマキちゃんに戻ってしまいました。
毎日2〜5時間は、
妖怪ウォッチのゲームをやっているのだとか。
マキちゃんは、
小学校2年生にあがっても、
右と左がわからず、時計を読むのも困難です。
午前と午後の時間間隔もなく、
言葉もあまり知りません。
正直、不安だらけ、です。
親御さんは、相変わらず、危機感はありません。
こんな生活を10年続けたら、この子の発達障害の症状は、
おそらく、日常生活に支障が出るレベルになるでしょう。
明らかに発達障害だけでなく、
学習障害や、軽度の知的障害がある(のかはわかりませんが、症状としてそのような症状が見られます)
になってしまっています。
私もゲームが好きでしたし、
今も、嫁と楽しんだりします。
けれど、それは、発育しきった大人の脳みそだから、
ある程度許容されます。
子どもの脳と言うのは、
視覚の情報だけではありません。
触覚、嗅覚、聴覚、これらの刺激からも、
脳は成長していきます。
ゲームの光が脳に悪い、という議論はおいておいて、
視覚ばかりと決まった触覚(ゲーム機の手触り)だけでは、
子どもの脳の発達に偏りが出るのは当たり前ですよね。
親としては、子どもが大人しく、寝転がってゲームしてくれていれば楽ですよね。
だけど、今、楽をすると、
その子の脳は偏った発達をしてしまい、結局、発達障害の症状が重症化します。
でも、書きましたが、
環境的に、発達障害になるリスクが高まっている以上、
成長期の脳には、配慮してあげる必要があります。
- 一緒に、トランプやボードゲームをしてあげる。
- 一緒に、どこかへお出かけする。
- 一緒に、触れ合いの遊びをする。
そうやって、触れること、新しい場所で自然のにおいなどを嗅ぐ、川の流れの音を聞く。
その実体験が、
子どものバランスのいい脳の発達を促します。
発達障害は脳の発達の偏りです。
ぜひ、ゲームに子育て、子どものお守を任せきりにせずに、
子どもの子育てを、自分でする、という姿勢を持ってください。
発達障害になる可能性は、飛躍的に上がっています。
ゲームが悪いのではなく、ゲームをしすぎると、脳の発達が偏り、
それが、発達障害の症状の重症化を呼ぶ。
それを理解しておいてください。