自分の身体を撫でてみる。
体に触れることはとても大切です。
自分で体をさわってみる、撫でてみる。
これだけでも、脳は活性化します。
そのメカニズムを少しだけ解説しますね。
体を撫でることによって、
場所にもよりますが、凝っていた場所などでは、
血液やリンパの流れがよくなります。
そして、皮膚細胞が活性化し、
そこに血液が流れ込めば、より、活性化効果は高まります。
筋肉がほぐれて、リラックスできることで、
自律神経の働きが正常に戻っていきます。
自律神経が正常に働くと、
胃腸の働きも効率的になり、内臓がよく働きます。
快眠、快便ができるため、イライラが取れていきます。
イライラが取れるので、
自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが取れるようになり、
質の高い睡眠がとれるようになり、毎日が快適になります。
私が、塾という教育の場で、
発達障害のお子さんを見ていて思うことは、
自分の身体に触れる回数が少ないということです。
- 耳たぶに触れたり、
- 首筋に触れたり、
- お腹に触れたり、
自分の体温に触れること、
自分の身体の柔らかさに触れること、
自分の身体のコリをほぐすこと、
それって、無意識にやっていたりするけれど、
コリが和らいだりすると、ちょっと気持ちが楽になりますよね。
自分の身体に触れることは、
実は、老化を防ぐことにもなり、
美容などの業界では、自分でできる最も簡単な美容・健康方法として知られています。
リハビリのベテランの方の話
いろんなリハビリのお手伝いをする人に話を聞くことがあったんですが、
その人曰く、動かしたいところを「触らせる」というのが、1つの方法としてあるそうです。
触ることで、
その触った場所へ人は意識を向けるそうです。
そして、その意志が、
本当に動かしたいところを動かす力になるそうです。
発達障害のお子さんは、自分自身に無頓着なことが多いです。
- しゃべりすぎてしまう。
- 遊び疲れて寝てしまう。
- どこかの異常が出てくるまで何かをしてしまう。
自分の身体、自分自身に対して、
あまりに興味がなさすぎるときがあるんです。
だから、自分で触って、
自分の身体を意識させること。
これってすごく大事なんですね。
また、意識するので、脳も活性化します。
簡単にできる2つのマッサージ方法
体に触れれば、なんでもいいのですが、
やり方がわからない、という方もいるでしょう。
そんな方のために2つの方法を提示しておきます。
1つは、頭皮マッサージです。
両方の手の5つの指で、頭をつかみ、前後に動かす。
親指で、頭の横を押したりして、
イタキモチイイところを楽しむんです。
もう1つは、お腹をさすることです。
掌でぐるぐるお腹を回したり、
指で揉んでみたり、
あばらの骨の間を押してみたりしてください。
- 皮膚の柔らかさ、
- 骨のかたさ、
- 痛みを感じること、
この感じること、というのが大切です。
発達障害のお子さんは、
テレビの見すぎ、ゲームの見すぎで、
光の過剰な刺激にいつも包まれています。
だから、指で、手のひらで、
自分の身体の感触を感じる。
時には、人に背中をマッサージしてもらうのもいいでしょう。
そうやって、感じる、ということを意識的にする。
それが大切なんです。
頭皮のマッサージと、お腹を触ること、意識してやってみてくださいね。
自分の体に触れるっていうのは、
すごく、大事なことなんです。
大人も子供もぜひやりたいことですね。