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発達障害を引き起こす親の特徴を教えてください。

 

いろいろ調べてこのサイトにたどり着きました。
星野仁彦先生などの本を読むと、発達障害を引き起こすのは、
親の関わり方が大きいと知りました。

 

どんな親が発達障害を引き起こすのか、
教育の現場にいるひろあさんに教えてもらいたいと思います。

 

 

 

 

発達障害を引き起こす親の特徴を3つにまとめてみましたので、参考にしてみてください。

 


 

 

発達障害を悪化させる親・その1

「過干渉型」の親

 

 

発達障害の原因は、脳のアンバランスな成長になります。
それを妨げる親が、発達障害を引き起こす親、といえます。

 

 

代表的なのは、過干渉型の親です。

 

 

目立った発達障害のお子さんは、
全体の1〜2割というのがだいたいの発達障害に関する本の見解です。

 

 

そして、私の感覚では、1割くらいの親に過干渉が見られます。

 

 

私の塾にいる過干渉型の親の特徴をあげていきますね。

 

 

塾の体験に、父親も母親もやってくる。
(子供のことを心配しすぎ、というか、塾代の月の2万、3万を気にしすぎるせかい姿勢にも見えます。)
いちいち、子どもの家での学習態度を報告してくる。
(塾の宿題のあるなしをいちいち確認する)
今の学校の状況を調べもせずに、すぐに自分の昔のテストの点数を言い出す。
(同じ学校でも、年度によって定期テストの難易度は変動します。
特に、学校の先生がどんどんやめる昨今は、同じ年度でも急にテストが変わることがしょっちゅうあるので、
過去のテストの点数はあてになりません)

 

 

 

このように、とにかく自分の息子・娘の成績を管理したがります。

 

そのくせ、自分の過去のテストの点数を引き合いに出し、
自分はすごかった感を出して、
子どもに、「ウザい」と思われがちです。

 

 

こういうタイプのお子さんの特徴は、
5教科で、なかなか200点以上が取れないタイプ。
もしくは、400点より上になかなかいけないタイプのお子さんは、
親が過干渉型の場合が多いです。

 

どこかの点数で頭打ちになってしまう子の親は過干渉型です。
ただし、中学校3年生から、塾に入った、というケースは伸びないのが普通ですので、
そこは気にしないでいいかもしれません。

 

子どもに干渉することで、
子どもの自発的な成長が促進されず、発達障害を悪化させることになります。

 

 

 

発達障害を悪化させる親・その2

「放任主義型」の親

 

 

過干渉の反対の「放任主義」型の親も問題です。

 

こちらの親の問題は、
中学生相手であるのに、この子は、将来何がしたいとか、どこの高校に行きたいとかないんですよね〜。

 

と当たり前に言います。

 

 

絶対になりたいもの。
絶対に行きたい学校。

 

 

そんなもの、中学生で持っている方が稀です。

 

 

放任主義型の親の特徴は・・・・

 

 

とにかく、子どもに決めさせる。
(そこまで、子どもの自我がつくられていないのに)
勉強のことも放任だが、子どもの生活サイクルについても放任
子どもが食べるものも、自由すぎる
(ジャンクフードやお菓子を食べ過ぎることに注意を払わない)

 

 

といったように、
子どもが勝手に大人になるように考えていたり、
親として彼らが食べるものに気を使ったりしません。

 

その結果、
発達障害の子が食べてはいけない、
食べる量を減らした方がいい食べ物を食べてしまっていて、
発達障害が重症化していることが多々あります。

 

 

過干渉の親は、子どもの自発的な成長を妨げます。
放任主義の親は、子どもの体や生活サイクルという基礎的なことをつくっていくサポートができません。

 

こうして、栄養面、生活面から十分な脳の成長が促されずに、
発達障害を悪化させるのが「放任主義型」の親です。

 

 

 

発達障害を悪化させる親・その3

「不安感先行型」の親

 

 

最後、3つ目が、「不安感」先行型の親です。

 

これは、私の造語ですが、
過干渉だったり、放任主義だったりの、
お母さんにも多少見られますが、「不安感」先行方の親の方も、
発達障害のお子さんを育ててしまいます。

 

 

この「不安感」先行方の親は、

 

過干渉でもあり、放任主義でもあるんです。

 

学校のことは、過干渉気味に子どもの干渉していきます。
ただ、やり方が一方的なので、ほとんど結果を出せません。

 

子どもは宿題を忘れますし、
学校でも問題を起こしたりします。

 

そのくせ、その子どもがどういう進路に行きたいのか、
どういうものを食べているのか、
どういう生活スタイルをしているのか、

 

親として当たり前にしてほしいことについては無頓着なんです。

 

 

過干渉の親のダメなところと、
放任主義の親のダメなところを、
2つともとったタイプ。

 

これが、「不安感」先行型の親です。

 

自分の「不安なこと」を子どもの中に見つけると、
それだけに注意を払ってしまうタイプです。

 

親の仕事をするのではなく、
自分は子供の時に、当たり前にできたことを子どもに求めすぎてしまうんです。

 

自分ができたことが子どもができていないと、
自分の子育てはきちんとできていないんじゃないかと不安になってしまいます。

 

子どもにとって一番のやり方を考えず、
ああしなさい、こうしなさい、といって、結果が出ないとすぐに嘆いてしまうという、
あんたが一番子どもか、というタイプですね。

 

どうやったら、子どもができないことをできるようになるのか。
できなかったことが1つできるようになったら、喜んであげる。
まだ、将来を決められないなら、子どもにとって、ベストな高校はどこなのか。

 

親として当たり前にできてほしいことが、できない。

 

「不安感」先行型の親の方は、
自分たちのように少し発達障害に詳しい人がが見れば、一発で、その親自身が発達障害であることがわかります。

 

 

 

ということで、この3つのタイプに当てはまる親は、
お子さんの能力をスポイルさせるのが大得意です。

 

 

でも、本人たちは、自分たちが子どもの力を下げている、
発達障害を悪化させているということは微塵も考えていません。

 

 

子どもを育てるのって、
少しずつできることを増やして、できることに関しては、
親が手を離していくっていうのが普通だと思うんですが・・・・

 

 

それに、お子さんと親は違うっていうのも普通だと思うんですよね。

 

 

親の常識では、定期テスト450点は当たり前でも、
子どもはがんばって、定期テストが350点かもしれません。

 

 

でも、他の部分で優れた部分があったり、
結果は出なくても、本人なりに頑張った部分があったなら、
それを認めて褒めてあげる。

 

 

それだけなんですけどね。

 

 

私が偉そうに言うのもあれですが、
以上の3つのタイプの親と「褒めることができない」親は、
子どもの能力をどんどん下げます。

 

気を付けてくださいね。

 

 

 

子どもと親は違う人間であること。

 

親の喜び・楽しみは、
子どものできなかったことが、1つ、また1つとできるようになること。

 

親である自分を自覚し、
子育てや発達障害について勉強を重ねていくこと。

 

この2つを意識して、
子育てされれば、発達障害の悪化、というか、発達障害そのものを恐れることはないんじゃないかなと思っています。

 


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