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漫画『はざまのコドモ〜息子は知的ボーダーで発達障害児』の感想・レビュー

はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児 [ 沖田×華 ]

 

漫画『はざまのコドモ〜息子は知的ボーダーで発達障害児』の感想・レビューになります。

 

沖田×華さんは、『透明なゆりかご』からファンになり、
その方がこの本に関わっている、というか、アシスタントの方の話だということで、
読んでみました。

 

Amazonプライムでの、
電子書籍読み放題サービス(プライムリーディング)で読ませていただきました。

 

 

私の『はざまのコドモ』の正直な感想を書かせていただきます。

 

 

知的ボーダー、発達障害ボーダー、
こういうお子さんは、少なくありません。

 

知的にはまったく問題がなくても、
むしろ、いいほうであっても、自閉症スペクトラム障害と診断され、療育手帳など取れる子もいます。

 

 

この方の体験を、
今もこうなってしまう、と捉えない方がいいです。

 

 

条件も緩和されていますし、
何より、ひとりひとりにあった進路のあり方を、この方の時よりは今は選べる時代です。

 

 

この本の良さから、書きたいと思います。

 

何より、お子さんのことを諦めなかった。

 

お子さんを理解し、
お子さんの将来を考え抜かれたこと。

 

これが、この知的ボーダーとされるヨシ君が、
傷つくことはあっても、いい出会いを経験しながら成長できた何よりの要因だと思います。

 

このお母さんの強さが、
ヨシ君の未来を決められた、といえるでしょう。

 

 

ただ、ですね。

 

 

こういう系の本は毎回思うんですが、
学校の先生の描き方が、ひどい。

 

 

地域差はありますが、今は、小学校も校区での区切りではなく、
親自身が選んでいく時代になっています。

 

 

ご両親が選んだ小学校で、思うような態度をとってもらえなかったことを、
書きすぎ、のように私は思います。

 

たとえば、ネタバレになりますが、
ヨシ君は、その地域では進学校の特色の強い学校を選びます。

 

 

この選択は、あとから、苦労したと著者は回顧していますが、
これが結果的に良かったと私は思っています。

 

 

発達障害のことが伝わっていなかったとか、
転校をすすめられた、とか、傷つくことは確かにあったでしょう。

 

 

でも、その学校を選んでしまった過失もあるんです。

 

 

公立の小学校であっても、特色を。
それを求めたのはほかでもない我々国民なんです。

 

いつのころからか、学校の先生への批判は当たり前になり、
「普通の小学校」はなくなっていっています。

 

 

学校には変われ、と言いながら、
対応できない保護者・生徒は、何を言ってもいいのでしょうか?

 

 

何か、障害があれば、常に守られて当然なのでしょうか?

 

 

障害があることを理解されることと、
それを学校の先生が上手く対応してくれることはまったく別です。

 

20人、30人、40人いる子どもたちの1人になるわけですから、
できることと、できないことがあるわけです。

 

特に、ヨシ君が高学年になって、担当になった担任の先生は悪者に描かれています。
この担任の先生は、予備校的な先生そのもの。

 

 

でも、それは、この小学校に求められているのが進学実績だからこそであって、
そこにしがみついた作者の責任も「一部」あるんです。

 

 

担任の先生だって、つらかったはずです。
ヨシ君にはわかるように指導し、進学実績を出す、なんてことは、
ほぼ不可能です。

 

 

それでも、この学校は補助の指導員をつけるなど、
最大限の努力をしてくれています。

 

 

そこにしがみついたのは、進学校だからこそ、
性根が悪い子が少なく、ヨシ君を自発的に受け入れてくれる子が多かったことでしょう。

 

 

この作者だけではなく、
発達障害の本を書く人たちも、
ほとんどが学校の先生を批判します。

 

 

私は学校の先生の経験もあるからこそ、こう言いたい。

 

 

「じゃあ、お前らやってみろ。」

 

 

と。

 

 

1対1で、発達障害のお子さんと対面し、指導することなんて、ある程度経験と知識があればできます。

 

40人の中に、発達障害のお子さんがいて、みんなと同じレベルにするように努力しながら、
他の子のレベルを上げていくっていうことを、じゃあ、やってみろ。

 

 

と、言いたくなります。

 

 

いつも発達障害を持つ人は被害者で、
学校の先生は加害者、という構図は、私は好きではありません。

 

 

私は思うんです。

 

 

発達障害を理解してほしいなら、
今、この社会や目の前の人のことだって、理解しなくてはいけない、と。

 

 

だから、私としては、この『はざまのコドモ』が終始、
ヨシ君が6年通った小学校を認めなかったのは、嫌でした。

 

 

どこまでの進学校かはわかりませんが、
子どもたちの進学率、進学実績という数字を出しながら、
知的ボーダーの子も楽しく参加できる授業とか、「誰ができるねん」と思うからです。

 

 

でも、この担任の先生は、
ヨシ君のことを理解することはできませんでしたが、
男の子同士の「バカ」などの掛け合いを、本気で怒ることはしてくれました。

 

 

「バカ」と言われたヨシ君を守ろうとしてくれました。
実際は、子ども同士のじゃれ合いの一コマだったそうですが、それでも、「バカ」という言葉を無視をしなかったんです。

 

 

その意味では、いい先生、というか、
特別に悪い先生ではなく、この先生にとっては運悪くヨシ君がいた、とも見えます。

 

 

もし、ヨシ君がいなければ、
この先生だって、気持ちよく、ヨシ君のクラスの担任をできたかもしれないんです。

 

 

私は、発達障害のお子さんを担当しながらも、
学校と上手くいく保護者の方と上手くいかない保護者の方を見てきました。

 

 

その経験からも、一方的に学校にお願いをするタイプの保護者の場合、
結局、割をくうのはお子さんなんです。

 

 

表面上は、保護者の方の意向に沿うようにしながらも、
肝心なところまで、真剣にフォローしようとはしない、という学校の緩慢な動きを感じます。

 

 

それはそうです。

 

 

学校の先生だって、人間なんです。

 

 

そこに、気持ちがある。

 

 

作者にも、学校を理解する気持ちはあったと思いますが、
その時の「恨み」「怒り」があまりにもあり、これを読んだ人が、「あ、悪いのは学校だ!」ってならないかってことは心配です。

 

 

世の中の真理で、
こっちが変わらないと向こうは変わらないんです。

 

 

こっちが訴えて変わることなんて表面上で、
結局、傷つくのは子どもだったりするんです。

 

 

私も知的ボーダーの子は見てきました。

 

 

だけど、その子のお母さんは、学校と上手くやっていました。

 

「先生のほうで、無理だと思ったら、言ってください。支援学校にでもなんにでも行きますので。」

 

お母さんは、学校にそう伝えていました。

 

 

すると、学校の対応は、
「わかりました。私たちもできるだけのことをします。ただ、本人の気持ちも聞きます。つらくなったら、
みんなと同じ授業を受けなくてもいいんだよ、ということは伝えます。」

 

 

という対応でした。

 

 

ヨシ君の学校も補助員をつけるなど、できるだけのことをしてくれました。
言葉がきつく、お母さんへの対応はきついものでしたが。

 

 

私が見たお子さんの場合、お母さんの対応が上手く、
補助員もつけることなく、そのお子さんは普通のクラスに通い続け、
普通の高校に行けるまでになりました。

 

 

学校も大変だったと思いますが、その子のために教えてくれる先生もいたりと、
できるだけの対応をしてくれたようです。

 

 

こういう本は、いつも学校は悪者です。

 

 

だけど、保護者が理解しようとすれば、
学校の苦しい、しんどい、つらい立場を理解しようとすれば、学校だって歩み寄ってくれるケースだってあるんです。

 

 

Amazonのプライム会員なら、誰でも読める。

 

 

今までもすごかったですが、さらに人気上昇中の沖田×華さんのアシスタントさんの本だからこそ、
学校=悪者、という考えが広まってほしくないと思います。

 

 

もちろん、良くない学校だってあります。

 

 

良くない学校だってありますが、学校が何もしてくれないという態度・考えでいれば、
絶対に、良くない態度にしか見えなくなるんです。

 

 

このサイトを運営しながら、
私は発達障害の理解が広がればいいと思っています。

 

 

でも、同時に、発達障害を持っているとされる側が、
変わる努力をしていく必要もあると思っています。

 

 

偏見、差別はなくならないし、その現実を生きなければいけないという現実があるからです。

 

 

とても参考になる本ですし、
たくさんの人に読んでほしい本です。

 

 

ただ、沖田×華さんの本には、理解しえなかった相手への理解が、
さりげなくぽろっとあったりするんですが、この本にはそれがなかった。

 

 

だから、読んでいてひっかかるものがあるのかもしれません。

 

 

いろんな子がいていいし、
いろんな子に実は見えない苦労がある。

 

 

それをこういう形で、「見える」ようにすることにはとても意味があると思います。

 

 

それと同時に、
せっかく過去の回顧なのですから、その時の自分の気持ちだけではなく、
相手側への配慮があれば・・・・と思うんです。

 

 

特に、学校を悪者にするのは簡単ですが、
悪者にすればするほど、批判すればするほど、学校ってどんどん子どもにとって居心地の悪いものになります。

 

 

現状、いい先生程、辞めますからね。

 

 

それに、そもそも学校の先生にまともな人間がならないという状況もあります。

 

 

こちら側の理解を訴えるだけではなく、
あちら側への理解もあれば・・・・

 

 

いい本だったからこそ、余計にそう思ったのだと思います。

 

 

まだ、読んでいないという方は、一度、読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

あと、アマゾンのレビューにもあったんですが、
もしも、ヨシ君の能力を伸ばす、というほうにお母さんが意識を向けていたら・・・・

 

 

ちょっとだけ、そう思いました。

 

はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児 [ 沖田×華 ]

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