発達障害が増えている理由は?【発達障害初心者ガイドA】
発達障害が増えている理由とは?
発達障害が増えている理由を考えていく中で、
発達障害の問題も見えていくと思います。
時々、ヤフーでも、ニュースになっているように、
発達障害という言葉を目にすることが増えたり、
発達障害だと診断される子ども、大人が増えているね。
これは、日本で性病が増えているのと同じような理由があると、
まずは考えられるんだ。
性病と同じ・・・・ですか。
どんな理由があるんですか?
まずは、発達障害が認知されているというプラスの面があるんだ。
私も、そこまでは知らない業界だけど、
性病、性病治療の分野では、日本で性病だとわかる人が増えているのは、
いいことだと捉えているらしいんだ。
だって、今やエイズもあと一歩で完治できるところまで来ているんだから、
発見される人が増えたのるのはいいことだよね。
性病は、病院、保健所、それから、ネットで検査ができる性病検査キットで検査ができるから、
今まで、気づかずに性病になっていた人が、自分で気がついて性病を調べるようになった。
自覚するようになって、
検査をする人が増えて、
結果として、性病の人が増えたように見えるけれど、
それだけ、性病から救われた人がいる、とも言えるんだ。
ということは、
発達障害の方が増えるっていうのは、
発達障害のことを知っている人が増えてきて、
「自覚」する人が増えてきたということなんですね。
「自覚」して、診断を受ける人が出てきたら、
発達障害で知らず知らずに苦しむ人が減っていると言えるということなんですね。
そうなんだ。
発達障害の人が増えているというのは、
それだけ聞くと「暗い話題」に見えてしまうけれど。
そうじゃなくて、きちんと「診断」をしてもらって、
発達障害を改善できるチャンスをもらった人が増えたと考えられるんだ。
だから、悪いことばかりじゃないんだ。
でも、『悪いこと』もないわけじゃないんだ。
どんな悪いことがあるんですか?
うん。
発達障害という言葉が浸透して、
発達障害と診断される人が増えるというのはいい流れなんだけど、
現在は、それを上回る勢いで、発達障害と診断される人が増えていると言われているんだ
つまり、
遺伝や認識といった以外の要因で、発達障害になる人が増えているんだ。
つまり、遺伝とか、発達障害という言葉を知ったという以外にも、
発達障害になる人が増えている原因があるっていうことですね。
ひろあさんの顔を見ていると、けっこう深刻なようですけど。
うん。
言いづらいんだけど、
今の社会では、普通に生活するだけで、発達障害になるリスクが高まっていくんだ。
どういうこと・・・・ですか?
今、発達障害だと診断されていない人も、後々、発達障害だと診断される日が来るかもしれないってことですか?
平たく言うとそうだね。
現在、私たちがよく口にするもの。
特に、人工的な食べ物や、工場で大量に生産されるもの、
ジュース
スナック系のお菓子
ハンバーガーみたいなジャンクフード
これらを、大量に摂取してしまうと、
体に良くないんだよね。
まあ、それはみんな知っていると思うんだけど。
でも、こういう飲み物や食べ物は美味しいから、
ついつい食べてしまう。
でも、それが、脳や体に負担をかけていて、発達障害になるんじゃないかと言われているんだ。
食べ物・・・・ですか。
私思ったんですけど、
最近、中高年がキレやすくなっているっていう記事をよく見るんですけど。
それも、もしかして、「食べ物」なんですか?
長い間、体に良くないものを安易に食べ過ぎた結果という・・・・
無関係じゃないと思う。
実際に、給食改革をしたら、
荒れる生徒が少なくなったという学校の実践事例もある。
すぐキレてしまうのも、
うつや無気力になりやすいのも、
どちらも、ストレスに弱いってことからきてる。
食事と気持ちの問題は、
実はとても深くつながっているんだ。
この2冊は、
うつと子どもの発達や病気っていうテーマなんだけど、
体に悪い食事、体に良い食事が、
人間の心身に影響を与えるとしている。
そして、食べ物で脳やストレスに良いもの、悪いものは、だいたい決まっているんだ。
じゃあ、体にいいものだけ食べればいいんですね。
やっぱり、そう思うよね。
でも、そういう考えが問題ってこともあるんだよ。
え・・・・
どういうことですか?
いいかい。
元々、お菓子っていうのは、高貴な人々、昔だと特権階級の人しか食べられなかった。
それが、いろんな人の努力で、手軽に食べられるようになった。
これ自体は、素晴らしい進歩だし、
健康に悪いものを売っている=悪い会社じゃないんだよ。
それに、ほとんどの健康に悪いものっていうのは、
食べ過ぎると、良くないっていうものが多いんだ。
実際に、私もジュースやスナック系のお菓子は大好きだし、
そういう作っている会社に感謝しているし。
でも、日本人の悪いクセなんだけど、
すぐに、ゼロか100かの判断をしちゃうんだ。
だから、専門家たちも、なかなか本当のことを言えないんだよ。
もしも、お菓子やジュースが完全な毒なら、
とっくに、先進国の人たちは死んでるよね。
でも、そうじゃない。
要は、ちゃんとしたことを知っておくっていうことなんだ。
すみません。
まだ、ちょっと私には難しいです。
例えばさ、
理恵さんが風邪を引いたらどうする?
うどんとか、
おかゆとか、
雑炊とか、
食べやすくて消化にいいものを食ない?
いくら栄養が多くても、焼き肉には行かないよね?
栄養も大事だけれど、体調と相談して、
栄養よりも食べやすさを優先したりするよね。
そうですね。
焼き肉は好きですけど、風邪の時とか、体調が悪いときは、
栄養よりも、食べやすさを優先したりしますね。
そうだよね。風邪の時には、
焼き肉とかとんかつとか、ガツンとくるものは避けたいよね。
私たちは、きちんと自分で考えて食べるものを決定するよね。
発達障害だっておんなじなんだよ。
そういうことなんですね。
これを良い食べ物、それを悪い食べ物って、2つに分けるんじゃなくて、
今は、風邪を引いているから、消化にいいものを食べようとか、
きちんと考えて、食事をすればいいってことですね。
発達障害も同じで、きちんと知識を得て、
お菓子とかそういうものを摂りすぎたら、次の日は体にいいものを中心に食事を摂るとか。
きちんと考えて、食事をするっていうことですね。
そうなんだ。
よく議論になるんだけど、「牛乳」ってあるよね。
これ、発達障害には良くないとされていて、
「牛乳」をやめることで、発達障害が良くなった例が過去たくさんある。
そして、ネット上でも調べれば、たくさん出てくる。
じゃあ、「牛乳」って絶対悪者なのかな?
飲んでもなんともない人もたくさんいますよね。
そうなんだ。
確かに、「牛乳」のせいで、発達障害の症状がきつく出る人がいるんだけど、
それは、「牛乳」による目に見えないアレルギーのせいという可能性があるんだ。
つまり、「牛乳」そのものが悪いんじゃなくて、
「牛乳」によるアレルギー体質が、発達障害の原因になっているということなんだよ。
そして、実は、「牛乳」以外にも、
他の人には体にいい食べ物でも、その人にとってはアレルギー反応が出てしまうものがあるんだ。
アレルギーとまで言っていいのかはわからないけれど、
吐いてしまうとかそこまで強烈な反応は出ていなくても、
体、特に、腸に負担を与えてしまっていて、まわりは気づかないし、本人もわからないんだけれど、
そのせいで、上手く栄養が脳にまで回っていない状態っていうのがあるんだ。
だから、不安になったり、ちょっとした体調不良がずっと続いたり、
そのせいで、まわりからは、「発達障害」と認められる症状として出てくるっていうことなんだ。
ちょっと、難しい話ですけど、
要は、現代の食生活が、腸に負担をかけ、脳の成長を妨げているという側面があるんじゃないか?ってことですね。
だから、異常なスピードで、発達障害の症状が認められる方が増えている、ということなんですね。
何も知らないまま、
脳や腸に負担を与える食べ物を食べ過ぎてしまうと、
発達障害を引き起こしてしまうということは私にも理解できました。
じゃあ、どうして医師の方からそういった声がないのか?
疑問なんですけど、
そこまで原因がわかっているなら、
どうして、発表しないんですか?
発達障害の原因が食事にあることは、
かなりわかってきているんですよね。
ここがすごく難しいんだけど。
徐々に、そういった本も増えているんだけど、
正直、発達障害のこれが原因っていうのはわからないから、なんとも言えないんだ。
何割かの人の腸にとっては、問題のない食事も、
何割かの人の腸にとっては、問題のある食事になる。
これ、どうやったら、それがわかるもんでもないし、
もしかしたら、成長して体質が変われば変わってくるかもしれない。
さっきの牛乳の話だって、
発達障害が改善された人もいれば、まったく変わらないって人もいるんだよ。
なるほど、
有名な先生になればなるほど、
有名な出版社になればなるほど、
そういう「おそらく原因はこれだろうけど、1つに絞れないし、
その人によって効果がまちまち」ということはなかなか大々的に言えないってことですね。
そうなんだ。
「牛乳」をはじめ、乳製品をつかった商品、食品、料理のメニューは、
今や、見ないようにするのが難しいくらいの状況だよね。
そんな時に、「牛乳」や「乳製品」は体に害ですっていう言葉だけが広がって、
そこで働く人が職を失ったり、会社が何個もつぶれてしまえば、
もっと、ひどい状況になる。
だから、ある程度、発達障害の原因がわかっているのに、本にはならないことがたくさんあるんだ。
それに、牛乳だけじゃなくて、
揚げ物のスナック菓子も脳に良くないことが言われているんだ、
現代の食事、特に、戦後急に普及するようになったものは、脳に良くないものが多いんだよ。
だけど、それは、人々の生活を豊かにしようと思った努力の結果だから、
それを責めることはできない。
食と結びついている問題は、難しいんだ。
やっと、発達障害の問題の難しさがわかってきました。
これが「原因」だというのがわからないっていうだけじゃなくて、
簡単に、これが「原因」だと言える状況でもないっていうことなんですね。
ただ、発達障害だと判断される人が増えている背景には、
1、発達障害という言葉が広がってきた
2、現代の食事は発達障害を引き起こしやすい
という問題があって、
特に、2の問題が大きいんじゃないかってひろあさんは考えているってことですね。
そうなんだ、100冊以上の文献を読んできて、
私がたどり着いたのがそういうことなんだ。
むしろ、なかなか表には書けないことだから、
私たち自身が、きちんと情報を集めて、自分で考えて対処しないといけないってことを知ってほしい。
そして、そういう難しい状況だけじゃなくて、
原因がわかってきているってことは、きちんと「改善できる」っていうことも、頭に入れておいてほしいんだ。
原因がわかってきているっていうことは、
それを「治す」方法もわかってきているってことなんですね。
現実には、いろんな人がいると思います。
ひろあさんの現場の話も聞きたくなりました。
次回は、お子さんと実際に接しているひろあさんの体験談を多く教えてほしいです。
じゃあ。
次回は実際の現場の話をしていくね。