アスペルガーの症候群の方へ
お母さんに幸せになってほしい〜発達障害を言い訳にしないで〜
発達障害を言い訳にしないでほしいんです。
私が塾という仕事で出会う
発達障害のお子さんを持つ(診断を受けて、親子ともに自覚がある場合)お母さんには、
2通りあります。
人生を楽しそうに生きているお母さんと、
あらゆる不幸は自分が背負っているという雰囲気を出すお母さん。
この2通りです。
私は以前の記事でも書きましたが、
発達障害の症状が重いお子さんは、100%お母さんのことが嫌いです。
おそらく・・・・
お母さんも、その子のことが嫌いなのではないか?
と私は考えています。
コミックエッセイのこのシーンが、
発達障害のお子さんが重症化する原因を、
端的に表しています。
この漫画は、トーシツ(総合失調症)と呼ばれる病気のお母さんの話ですが、
私は発達障害のお子さんやその家族にもヒントになると思っています。
家族だからこそ、他人にはないあたたかな心で接することができることもあれば、
家族だからこそ、悪意を素直に向けてしまうこともあるんです。
そして、感受性の高い発達障害のお子さんは、
その悪意のオーラを受けてしまって、歪んでいくことがあります。
私はこの本を読んでいて、
長年、トーシツである母と、その母によって苦労してきた娘さん(漫画を描いた筆者さん)が、
自分の結婚を機に、お母さんが改善していく姿が印象的でした。
この漫画家さんの旦那さんはすごくおおらかな人で、
お母さんの1つ1つの行動を許します。
だから、お母さんは、旦那さんの前ではきちんとする。
きちんとしようと思う。
そして、トーシツの症状がどんどん軽くなっていく。
こんなことを言うと、
綺麗ごとを言っていると思われるかもしれません。
でも、私はこんな風に思うんです。
この漫画家さんが、お母さんのトーシツで悩んだり、苦しんだりしたのは、
すべて、こんな素敵な旦那さんに出会うためだったのかもしれない、と。
綺麗ごとですよね、やっぱり。
ただ、私はその考えを捨てきることができません。
発達障害のお子さんを持つことは、
つらいこと、苦しいことかもしれません。
ですが、それによって、「いい出会い」があるかもしれません。
自分たちのことを知ることで、
機能不全家族だったことがわかるかもしれません。
自分たちの家族の中では普通だったことが、
実は違うことに気づくことができ、不幸の連鎖を断てるかもしれません。
すべては、表裏、なんです。
ちょっと脱線しますが、
陰陽師の勾玉のマークって知っていますか?
こんなやつです。
これは、白色と黒色が2つで1つで、
白い勾玉の中には黒い点が、
黒い勾玉の中には白い点があります。
これは、簡単にいえば、
白い(良い)ものの中には、次の黒い(悪い)ものが入っていて、
黒い(悪い)ものの中にも、次の白い(良い)ものが入っている。
ということのたとえなんですね。
頭も顔も良くて、順風満帆な人生に見える人が、
意外なところで、つまづくことはよくありますよね。
表には見えないところで、「驕り」があったのかもしれません。
幼少期は不遇でも、
その時の経験を糧に、出世する人もたくさんいます。
栗原類さんのように、
発達障害と自分でカミングアウトしながら、活躍される方もいます。
すべては表と裏です。
考え方、感じ方次第で、
すぐに変えることができます。
私は、発達障害のお母さんには、まず自分の幸せを考えてほしいんです。
10年後、20年後、
発達障害のお子さんが、そのままだったら、
発達障害の特性をいつまでも、色濃く残しながら成長したら。
どんな風に思いますか??
子育てが終わったら、自分の時間を楽しみたいと思いませんか?
さらに、子供がどんどん出世して、自分を楽させてくれ、と思いませんか??
発達障害のお子さんは手がかかりますよね。
将来が心配になりますよね。
前の問題が終わったと思ったら、また次の問題を起こすことも多々ありますよね。
お母さんの気持ちはなかなか休まらないと思います。
だから、まず、自分の幸せを考えてほしいんです。
そうすれば、
自立できるように、発達障害をきちんと改善させてやろう。
それは自分のためにもなる。
そう思えると思うんです。
私はお母さん方には笑顔でいてほしいと思います。
私より長く生きてきて、
10年以上も頑張って子育てされてきたお母さんが、
「大変だと思いますけど、お願いします」
なんて、まだまだ、子育てもしたことのない私に頭を下げるのを見ると、悲しくなります。
ちょっと、知識を仕入れるだけで、
発達障害なんか治せるのに、改善できるのに。
歯がゆい思いをずっとしていました。
このサイトは、そんなお母さんたちが幸せになれるように、
そう思ってつくったものです。
5年後、10年後のお母さん自身の姿を想像してほしいんです。
発達障害を持つお子さんが、
ひとりでも立派にやれるようになったら・・・・
あなたはどうしますか?
それを考えて、想像して、
お母さん自身を大切に思って、発達障害の改善に取り組んでいってほしいと思います。
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