栄養の質的な不足が発達障害を生む!?
あなたは発達障害が先天的で遺伝的なものだという言葉を何度か聞いたことがありますか?
発達障害は先天的で遺伝的なものであり、治るとか改善するということはないのだと・・・・
もちろん、そういう発達障害の方もいるのだとは思います。
しかし、今見られる発達障害の爆発的な増加はあきらかにおかしい。
そういう先生たちがいらっしゃいます。
2003年澤口俊之先生は阿川佐和子さんとの対談本でそのことを指摘しています。
そして、時は流れて、2015年くらいから食べ物・食事を改善することで、
発達障害の改善が見られるという本が続々と出版されるようになりました。
代表的には、
先ほどの澤口俊之先生。
それから溝口徹先生。
内山葉子先生。
藤川徳美先生。
奥平智之先生。
2010年ころから「うつ」に関しては、食事を変えなさいという本が出始めていました。
心の問題は心のあり方とかまわりの環境だけではなく、そもそも健康な心を保つ栄養が足りていないのだ、と。
こういう状態を藤川徳美先生は「質的な栄養不足」と呼んでいます。
私にも思い当たることがあります。
私は塾の講師をしているので、
おそらく普通の人よりは多数の子どもを長い時間、時にはその子の生活習慣や生活環境まで知ることになります。
そこで思うのが、
今の子どもたちはお菓子やジュースをけっこう毎日それなりな量食べるのに太っていない、ということです。
カロリーオーバーなお子さんは昔は太っていたわけです。
しかし、明らかにカロリーオーバーな食べ方をしているのに太っていない・・・・
保護者さんの多くは「部活で運動しているから。」と思っているようでしたが、
そんなに厳しい部活をしていないお子さんでもひょろっとしているんです。
で、食欲旺盛で夏場は毎日のようにアイスを食べている・・・・
そして、上記の先生たちの本を読み、私はあることに気がつきました。
太らないのではなく「太れない」のだと。
栄養不足のせいで、太ることさえできないのだと。
過剰な糖分の排出にはたくさんのビタミンとミネラルが必要になります。
ビタミンとミネラルはあまり知られていませんが、
これらはタンパク質と結びついて脳内の神経伝達物質をつくります。
私が気になっているのは、最近の子は頭が大きく、体がひょろっとしていることです。
つまり、人間として維持できる最低限の栄養は脳に残して、
あとは過剰な糖分や有害物質を排泄・解毒するためにビタミンとミネラルが大量に使われているのではないか?
ということです。
そして、この「質的な栄養不足」状態のお子さんは・・・・
- 体の使い方がぎこちない
- 集中が続かない
- 感覚が過敏になりやすい
- 空気が読めない
- 覚えたことを忘れやすい
- 不安感を募りやすい
- 応用がきかない
- ストレスに弱い
といった特徴があります。
そして、これらは現代では「発達障害」と診断される要因にもなります。
海外の研究では、成人してから発達障害を発症するという研究報告もありますし、
奥平智之先生はその著書『食べてうつぬけ』(主婦の友社 2017年12月10日)で栄養が不足するとADHDに似た症状が出てくると書いています。
http://www.afpbb.com/articles/-/3087560
という記事があります。
これによると、幼少期に発見される発達障害と成人期に発症が見つかる発達障害では異なる原因で発症すると思われる。としています。
2016年にはすでに発達障害の原因が遺伝的・先天的だけではないことが研究でも示唆されています。
そして、後天的な発症の理由の1つが「質的な栄養不足」であることは間違いないと思います。
子どもたちを見てきた実感と、
精神科・内科と専門が違う医師の方が食事と発達障害の関係を指摘しはじめているからです。
また、こういうサイトでも発達障害の原因が遺伝・先天的ではないことがいわれています。
https://woman-type.jp/wt/feature/10963
私たちはそういう時代に生きているということです。
そして、20歳を超えてからなるというものでもなく、
先天的で遺伝的な要因がなくてもいつからでも子どもたちは発達障害になってしまうということなんです。
まず、このことを私たちは理解しなければいけません。