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反応性愛着障害とは?

反応性愛着障害とは?

 

 

 

 

反応性愛着障害(Reacitve Attachment Disorder)とは、
子どもが親の愛情を十分に受けて育たず、人間関係を築く力や社会的な振る舞いを理解する力が、
際立って劣っている状態のことを指す、と私は認識しています。

 

 

 

 

星野仁彦氏の『発達障害を見過ごされる子ども、認めない親』(幻冬舎 2011年3月30日)にも、
反応性愛着障害の例がいくつか紹介されていますが、胸が痛くなるものばかりです。

 

 

反応性愛着障害の目立った症状は、以下のものになります。

 

 

言葉が遅れる。
他の子と遊べない。
過食気味であるのに、太っていない。
指しゃぶりがある。
チックがある。
首ふりがある。
落ち着きなく動き回る。
ものを盗んだり、悪いことをするという意識よりも、悪いこととそれ以外の区別がついていない。

 

 

 

また、この反応性愛着障害を2つのパターンに分けて捉える見方もあるようです。

 

 

 

抑制型

 

抑制型と呼ばれ、甘えたいけれど、甘えられないというのが特徴です。
親への不信感から、素直に「抱っこしてほしい」「一緒に寝てほしい」「そばにいてほしい」というのが、
言えないでいます。

 

けれど、気持ちとしては、保護者の気を引きたいので、
保護者を怒らせるような行動を取って、気を引くことがあります。

 

昔のドラマですが、
「きらきらひかる」というドラマで、篠原涼子さんが演じた女性のの娘さんが、まさにそんな感じでした。
夜の仕事へと行こうとするお母さんの邪魔をするように、
床に食べ物をこぼしたりして、気を引こうとするところは、まさに反応性愛着障害の典型例に思えました。

 

 

 

脱抑制型

 

こちらは、初めて会う人にも馴れ馴れしいタイプです。
相手との距離感(パーソナル空間という意味での)が上手くつかめず、
どんな相手にも馴れ馴れしい態度を取ってしまいます。

 

友達と年上、上司などの使い分けができません。

 

スラムダンクの桜木花道なんかは、このタイプかもしれません。
親ともうまくいってなかったようですし、(そう言い切れるわけではありませんが)
普通の家庭ではなかったようですし、もしかしたら、そうだったのかもしれませんね。

 

 

とにかく、
愛着障害では、長期にわたって、保護者から虐待やネグレクトを受けたり、もしくは、
愛情を注いでいるようなアクションを取られなかったりした場合に、
愛着(アタッチメント)を正常な方向に向けることがでずにいる状態になります。
対人関係を構築する力が未発達になる行動障害の1つです。

 

 

もちろん、ADHDやアスペルガー症候群などと、
愛着障害は併存します。

 

どこからがそう、という境界線はあいまいだと思います。

 

ただ、ADHDやアスペルガー症候群にプラスして、愛着障害が併存していると、
学校生活、学習面で、困難が目立ちます。

 

 

 

改善方法は??

 

一番の改善方法は、スキンシップです。

 

愛情を注ぐっていうのは、
具体的にどうしたらいいかわからないかと思いますが、
答えは、スキンシップなんですね。

 

  • 抱っこしてあげる。
  • 頭をなでてあげる。
  • 抱きしめてあげる。
  • 寝ているときにお腹をさすってあげる。
  • 手をつないであげる。

 

 

こういうスキンシップが、一番大切です。

 

 

今のあなたのお子さんが、反応性愛着障害かどうかはわかりませんが、
スキンシップが少なくないか、この記事を読んだなら、振り返ってみてくださいね。

 

 

 

子どものころにたくさん触れてあげる。
これはとても大切なんですね。

 

現役の小学校教諭の知り合いに、小学校に上がるまでに一番しておいてほしいこととして、
「抱っこ」をみんな最初に言います。

 

教育の最前線では、スキンシップの大切さがすでに知られていることなんですね。

 


 

 

 

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