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学習障害(LD)の特徴とは?

 

学習障害(LD)の特徴とは?

 

LDの特徴。

 

まず、LDとは、Learning Disabilities(ラーニングディスアビリティズ)
の略で、直訳すること、学ぶことの能力がない、よって、学習障害となります。

 

学習障害においては、
苦手、といった程度の問題ではなく、
ある特定の科目において、極端に勉強に困難さがある、というのが特徴です。

 

ADHDとの併発がよく知られていて、
さらに、極端な困難さの部分を、サポートするのを困難にしています。

 

学校内では、一応、この2つの基準で学習障害を判断します。

 

 

 

1、特異な学習困難があること
2、環境的な要因が直接の原因でないこと

 

 

 

です。

 

ただし、ADHDによる勉強の遅れ、なのか、
学習障害による勉強の遅れかは、見分けるのが難しく。

 

専門機関との連携が必要です。

 

発達障害についてある程度の知識がある先生じゃないと、
学習障害を見抜くことは難しいと思われます。

 

 

特異な学習障害(LD)とはどんなことを指すのか。

 

・国語または算数・数学の基礎的能力に著しい遅れ

 

・聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する能力のいずれかの著しい遅れ

 

また、

 

小学校2〜3年生では、1年以上の遅れ。
小学校4年生以上だと、2年以上の遅れ。

 

が見られると、学習障害だと判断できるそうです。

 

また、

 

・知能検査などでは全般的な発達の遅れがないこと。
・ほかの教科では普通程度の能力を示すものが1つ以上あること。

 

としています。

 

つまり、すべての教科で遅れているようなら、
学習障害ではなく、知的障害と呼ばれるものだからです。

 

 

よく混同されますが、

 

知的障害は脳の発達自体が遅れる障害であり、
学習障害は脳の伝達機能に異常が見られる障害です。

 

 

 

学習障害を見分けるモデルケース

 

 

1、枠内に字が入りきらない
2、学や字、森や林といった似ている字の違いがいつまでも覚えられない
3、け、は、といったひらがなの字が左右逆になる
4、フリーハンドでまっすぐな線が書けない
5、計算は早いのに、文章で聞かれると全く解けない
6、文章が上手くつくれない
7、「わからない」「知らない」といった口癖が小学校4年生を超えても残り続け、
大人に依存しようとする
8、さっきまで読んでいた本の内容をまったく覚えていない

 

 

こういったケースでは、学習障害(LD)の可能性があります。

 

また、付随する特徴としては、

 

  • ある1つのものに集中するのが苦手
  • 記憶するのが苦手
  • 整理整頓が苦手
  • 忘れ物が多い
  • 左右、時間などをすぐに混乱する
  • 運動面が不器用
  • 対人関係のトラブルが多い
  • 同じ学年の子に比べて幼い

 

といった特徴が出てきます。

 

LDは、単独での発症が珍しいとされていて、
発達障害の1つであるADHDとの併発が知られています。

 

 

ただ、学習障害(LD)にしても、
発達障害(ADHD)にしても、早めに発見し、治療・トレーニングで、改善は可能ですし、
トレーニング方法は、かなり確立されています。

 

私が参考にしては、
『LD・ADHD特別支援マニュアル‐通常クラスでの配慮と指導‐』
著・森孝一 明治図書出版株式会社 2001年11月初版 2004年4月15日版

 

となります。

 

ブックオフなどでは、200円ほどで買えますので、
もし、見かけたら手に入れておくとよいですよ。

 

 

 

 

最もしてはならないことは、
お子さんの「怠ける態度」が原因と決めつけないことです。

 

そんなお母さんの態度は、ADHDや学習障害(LD)をさらに悪化させます。

 

注意してくださいね。

 


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