ADHDの一番の問題は、「忘れやすい」こと。
言ったことは覚えていない。
話したことをすぐに忘れる。
ADHDの一番の問題は、「忘れやすい」こと。
基本的に、人間は約束します。
私は塾で働いていますので、
子どもたちとの口約束も多いのです。
小学生の場合は、必ず紙でお家の人や本人に確認しますが、
中学生になると、ちょっとしたことであれば、
口約束だけになります。
これが問題なんですね。
ADHDのお子さんは、
約束が苦手です。
というか、本当に忘れっぽいため、
自分がAというプランを立てて、
それが嫌で、Bというプランにしたのに、
自分で、Bというプランにしたこと自体を忘れて、
Aというプランに固執して、勝手に怒ったり、ミスしたりします。
例えば、
こんなことがありました。
塾では、
春・夏・冬の長期休みに、
講習を行います。
もともと、土日は塾に来たくないといっていた生徒がいました。
もちろん、ADHDの疑いのある子です。
だから、スケジュール表を見て、
土曜日にも普通に講習○ってしてるんです。
だから、
「○つけてるけど、土曜日来るん?」
って聞くと、
「嫌や」
というので、じゃあ、他の日にしよな。
と平日の夜に移動させました。
で、月曜日の朝になって、
塾に電話が・・・・
「先生、土曜日、私春期講習でしたよね!!」
とすでに喧嘩腰。
思わず、私もカチンときましたが、
この子は、ADHD、たぶん、自分で予定立てたことも忘れている理解し、
いちから、スケジュールが変わった日のことを説明しました。
親には、正直に話してくれるのか、わかりませんでしたが、
もう、塾を辞めるなら辞めてくれていいや、と思いました。
このADHDの症状がきつい子は、
ほんと、お荷物です。
この忘れっぽいという症状のせいで、
自分の非をすぐに忘れ、
怒りっぽい性格のせいで、
すぐに責任を他人に見出します。
私は大人なので、
まあ、いいかと思えるときもありますが、
子ども同士では常にトラブルを起こします。
ただし、こういった、ADHDやADDといった子供たちは、
今後、増えていくでしょう。
こういう子が増えている原因はわかりません。
ですが、学校の強制力などがなくなり、
「しなきゃ」という外的な縛りが少なくなったせいで、
表面化してきた問題なのかもしれません。
彼らのトラブルや困難は増えていくでしょう。
塾側としても、
こういう診断が出ている、または、症状として見られる生徒に関しては、
退塾を検討するというところも増えていきそうです。