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親がダメだと、子供は無用ないじめにあってしまう、という話

これは、私の体験談です。

 

お子さんが、中学校に入ったときに、激しいいじめにあい、
塾も転塾して来られた子のお母さんの話です。

 

 

お母さんも少しおかしい。おそらく、お母さんも発達障害を持っています。

 

 

普通の人になることが正義ではありませんが、
お母さんが少しおかしいために、子供も、きちんと育たない例です。

 

 

まず、子供にあった第一印象ですが、
慣れ慣れしいが、普通の子に近い印象でした。

 

 

そこまで、ひどいいじめにあうような感じではなかったです。

 

 

ただ、空気が読めなさそうだな、というのと、
同級生だったら「うざい」と思いそうだなというキャラでした。

 

まわりが自分をどう思っているかに無頓着なことと、
自分の好きなことをとりとめもなく話すこと、
急に、動き出すことを見れば、
アスペルガー症候群とADHDの併発かもしれないな、という印象を受けました。

 

 

お母さんと、はじめて面談させてもらい、
発達障害がある「可能性」を伝えると、
それは、小学校の時に言われて、受けようと思ったが、
病院の検査待ちが長いので、やめた。と言われました。

 

 

私は心の中で、ため息をつきました。

 

 

「お前がその時連れて行っていれば、
この子は、いじめにあうこともなかっただろうに」

 

 

最近では、芸能人の方が、
自ら発達障害をカミングアウトしたり、
ウォッチドッグス2という人気ゲームでは、発達障害を自ら認めているキャラクターが出てきたり、
もはや、一般的なもので、むしろ、それを知らないことのほうが不幸という状況です。

 

 

つまり、人の心を読む力が弱いから、
必要以上に、他人に踏み込まない「練習」を少しするだけで、
彼が不登校になるまでの苛烈ないじめを受ける必要はなかったんです。

 

 

学校の研修では、
発達障害のことも取り上げる地域もあるようで、
発達障害に詳しい先生も増えているのだとか。

 

 

けれど、検査を受けさせる権限はないので、どれだけ先生が発達障害のことを伝えても、
発達障害に気づけるチャンスがあったにもかかわらず、親が何もしないケースも増えているそうです。

 

 

このお母さんは、ほんと、ダメな親でした。

 

 

塾には、夏、冬、春の休みに講習をします。

 

学校が休みなので、午前中から授業があるわけですが、
このお母さん、朝から、わざわざ塾に来て、講習の日程を調整しに来るんです。

 

 

本来は、子供にスケジュールを持たせ、
来たい日に○をするスタイルを、私の塾では取っていますが、
予定した数よりも、塾に来させたいからと、
わざわざ塾まで来ました。

 

 

でもね・・・・

 

 

塾ではもう、講習を待っている子供たちがいるわけです。

 

 

押しかけてこられると、
こちらも、手が取られます。

 

しかも、講習のスケジュール・時間割は渡してあり、
その時間は、授業をしていると知っているはずなのに、です。

 

 

そして、急ぐ風でもなく、
マイペースで、こことこことここをお願いしたいんですが、
と、言ってきました。

 

 

そして、
講習の回数を増やしたいと言って来たのに、
講習の回数ではなく、日にちが変わっただけのスケジュール表を見せられて、
私は言葉を失いました。

 

 

ダメだ、この人・・・・

 

 

子育てのすべての責任が親にあるとは言いません。

 

 

中学生になってくれば、子供にも、多少の責任はあるでしょう。

 

問題は、自分が子供に対して、きちんと親の役目を果たせていないかもしれない。

 

という自分を改める気持ちです。

 

 

ただ、お母さんも、おそらく発達障害があり、
それが、子供に遺伝したのだろうと思います。

 

 

私は、発達障害があっても、
きちんとまわりと調和して生きていっている子と、
そうじゃない子の差を思う時、
親のあり方は、本当に重いなと思います。

 

 

 

正しい知識を持とうという意識。

 

 

何かしてあげられるかもしれないという意識。

 

 

この2つは持っておいてほしいなと思います。

 

発達障害は、家族の問題です。
家族で治療を受けるべきものです。

 

そのことを知っておいてください。

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