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ダメ母図鑑その1『家計とのバランスを考えられない母親』

 

ダメ母図鑑その1『家計とのバランスを考えられない母親』

 

私が100冊以上の、いろんな本を読んでわかってきたことがあります。
多くの発達障害のお子さんが、家によって「つくられている」ということです。

 

 

 

本来であれば、発達障害にならなくてもよかったのに、
もしくは、普通に成長ができたはずなのに、精神的にも身体的にもなかなか成長できない。

 

 

そんなお子さんが多くなっています。

 

 

私は塾という教育サービスの最前線にいますので、
どんなお母さんが、お子さんを発達障害にしていくのか、というのを記事にしていきたいと思います。

 

もしかしたら、不愉快に思われる方もいるかもしれません。

 

 

ですが、子どもは親を選べません。

 

 

ここで、紹介するお母さん方の行動を反面教師として、
お子さんの子育てに活かしていただけたらと思います。

 

では、ダメ母図鑑
〜その行動・考えがお子さんの発達障害をつくってしまうんです〜

 

 

のその1を書いていきたいと思います。

 

 

 

「自分はできないくせいに子どもに文武両道を押し付ける親」

 

 

小学校6年生で入ってきた小林祐樹君(仮名)は、スポーツが得意でしたが、
身体の成長が遅く、心の成長も遅いお子さんでした。

 

 

発達障害と完全に言えませんが、明らかなグレーゾーンにいました。

 

 

とにかく、幼く、忘れ物も非常に多いお子さんでした。
塾に筆記用具を一切持ってこないのも日常茶飯事。

 

 

小学生の塾の持ち物の点検などは、親の仕事なんですけどね。

 

 

彼にはなかなかの武勇伝があり、
小学校6年生の卒業式でリコーダーの演奏があるにもかかわらず、
リコーダーを持っていくのを忘れた猛者です。

 

 

もちろん、先生方も不測の事態は考えられていたので、
予備のリコーダーで事なきを得たようです。

 

 

ただ、私はふと疑問に思ったんです。

 

 

小学生の大事な時の持ち物チェックは親がやるべきではないのか??

 

普段はいいけれど、卒業式なのに・・・・

 

と。

 

 

優秀なお子さんであればいいのですが、
小学生の大事な時に、何かあってはいけないので、
最終的に親が手助けをしてあげる。

 

 

これが必要なんじゃないか?

 

 

と思ったんです。

 

 

小林祐樹君(仮名)が私に話してくれたこの卒業式のエピソードを聞きながら、
私は、あれ、お母さんは何をしていたんだろう?と思いました。

 

 

その後、サッカーが上手かった小林祐樹君(仮名)は、
中学校のクラブに入らずに、外部団体に所属します。

 

 

公立中学校のクラブなんかよりも、外部団体のほうが、
練習もきつく、お子さんの体に負担がかかります。

 

 

そのうえ、料金も高いため、
いつも、お母さんは、「お金がない」と口癖のように言っておられました。

 

 

小林祐樹君(仮名)は、中学校に入って、
ガクンと成績が落ちました。

 

 

私は前もって、

 

・今の中学校は昔ほど点数が取れないこと。
・外部団体に入るのであれば、中学校の成績は高望みしてはいけないこと。
・テストの点数はもちろんだが、提出物を重視して、最低限の成績を取っておくこと。
つまり、5段階の「3」はキープすること。

 

などをお伝えしておきました。

 

それだけお伝えしておきましたが、
小林祐樹君(仮名)は、忘れ物も多く、学校授業中もサッカーの疲れから集中できず、
塾も体調不良から休みがちになりました。

 

 

小林祐樹君(仮名)はサッカーは上手いですが、
身体の大きさは、小学校の4年生程度の大きさしかなく、手足も細いので、
疲れがたまりやすく、サッカーと勉強の両立は厳しいだろうなと思っていました。

 

 

私の塾では、大学生講師が対応できない場合、
私が対応できるので、割と授業の融通はききます。

 

彼の体調が良いときに、授業に来ればいいというバックアップ体制を取っていました。

 

 

けれど、成績は上がらないので、
お母さんから、「今の塾は高いので、もっと、安くて、もっとたくさんの教科を見てもらえる塾にうつります」
という話が出てきました。

 

 

私はすぐに快諾しました。
正直、小林祐樹君(仮名)よりも、
お母さんの教育力、家庭力が低いので、すぐに塾を出ていけるように設定させてもらいました。

 

 

成績を上げてあげられなかったことは申し訳なかったですが、
夏期講習など、入塾後、一切、受けてもらえず、勉強をさせるチャンスが他の子よりも少なかったのは事実です。

 

 

最近のお母さんの中で、
夏期講習などの講習は、塾が家から荒稼ぎするためのもの、という認識が広がっています。

 

それを否定するつもりはありませんが、
1コマ3000円程度、という価格は、授業も講習も変わりません。

 

 

みんな勉強しているので、あなたも勉強しないと遅れますよっていう面もあるんです。

 

 

講習を受けないと、他のお子さんより遅れるのも当然です。

 

特に、身体が未成熟の場合、脳や心の発達も遅れていますから、
他のお子さんよりも時間がかかります。

 

また、外部団体に所属すれば、他のお子さんよりも身体的、時間的な負担は大きくなります。

 

 

もし、勉強面の塾の費用を抑えたいなら、
お父さん、お母さん、がその分を負担しないといけません。

 

 

つきっきりで教えたり、
宿題や、彼の体調の管理など、塾にいる時間が短いのですから、
お父さん、お母さんがその分を負担しないと、彼の学力はどんどん他のお子さんと差が出ていきます。

 

 

もしくは、お子さんも万能ではありませんので、
サッカーを頑張っているなら、最低限の成績をキープできればいいか、くらいの気持ちの余裕が必要です。

 

 

文武両道というのは、
それができる下地、本人の意欲・体力、家庭の環境が整ってこそ、可能です。

 

 

さらに、お子さんが勉強や運動に集中できるように、
お父さん、お母さんがサポートする必要があります。

 

 

けれど、この家は、週に1〜2回は必ずマクドナルドで済ませたり、
食事の面でも、小林祐樹君(仮名)の生活面のサポートも、ありません。

 

 

マクドナルドが幼い子どもの身体によくないことなんか、
普通にわかりそうなものですが、ずーっと、そんな生活でした。

 

 

 

 

だから、成長期であるはずなのに、
彼の体はなかなか大きくなりませんでした。

 

 

睡眠時間の管理など、彼の体力が続くように、きちんと見てあげている様子もありませんでした。

 

 

ただ、サッカーの外部団体に所属させたことで、
金銭的に厳しくなり、そればかりで、お母さんの心が支配された感じです。

 

 

サッカーで本人がふらふらになろうとも、
塾に入れたら、5教科400点くらいは取れる優秀生であってほしい。

 

 

でも、家のサポートは皆無。

 

 

スポーツの外部団体に入れるお父さん、お母さんは、
全力でその子をサポートしますし、食事の面も気を使います。

 

 

身体が成長しやすいように、
故障しにくいように、食べるものに気を使います。

 

 

そんな勉強をしている様子は一切ありませんでした。

 

 

でも、サッカーも勉強も最高の結果を求めたがあります。

 

 

私には不思議なんですが、
この世界は、何かを得ようとすれば何かを失います。

 

 

大人になればわかりますよね。

 

 

 

例えば、勉強でいい結果を得ようとして、
それを外部サービスに任せるなら、それなりのお金がいります。

 

 

大学受験の予備校だと、年間100万円を超えるのも普通です。

 

 

それくらい、学歴にはまだ価値があるんですよね。

 

有名大学を出る、出ないで、
年収100万円の差が出るというデータもあるそうです。

 

 

それなりのものを求めるなら、
それなりの代償が必要なんですね。

 

 

予備校に100万円も出せない、
というところは、より安くできる塾を探したり、
家でのサポートを、工夫して頑張ります。

 

 

お金がすべてではありません。
お金がかけられないなら、他の方法を考えることができるのが人間です。

 

 

でも、それすらできない場合は、
申し訳ないですが、出ていってもらうしかありません。

 

 

そして、この小林祐樹君(仮名)は、
他の「広告上は私の塾より料金が安い塾」へ転塾されました。

 

 

広告、ネット上は月謝を安く見せている塾は、
テスト前、春、夏、冬の講習時期で、すごい値段をふっかけてきます。

 

 

結局、トータルすると、
私の塾の2倍、3倍のランニングコストになっていきます。

 

 

その後、半年して、小林祐樹君(仮名)のご家庭は、私の塾へ戻ってくることを希望されました。
予想以上の金額がかかるっていうことがわかったそうです。

 

 

また、通塾とサッカーの負担で、
小林祐樹君(仮名)自体が身体を壊してしまったからだそうです。

 

 

ですが、私の塾は、「待ち」が出ているほど、それなりに人気があります。

 

 

塾への復帰は断らせていただきました。

 

 

子どもっぽいお子さんは受け入れますが、
親として未熟なお母さんの場合は、塾側の負担が2倍、3倍となります。

 

 

個人的には受け入れられても、会社という単位の中では、私の思いだけではどうにもできないことがあります。

 

 

お客様は神様、なんていう言葉が日本にはあったりしますが、
潤っている店は、面倒なお客は断ります。

 

 

面倒な客というのは、
人として未熟な大人、です。

 

 

これは、どの業界も変わらないと思います。

 

 

こうしてほしい。
でも、お金は出さない。

 

 

そんなこと無理ですよね。

 

 

 

自分ができるだけ楽をしたければ、それなりの費用はかかります。

 

 

飛行機、新幹線、電車、自分で運転する車、

 

移動手段で考えても、速く遠くへ行ける手段程、費用はかかりますよね。

 

 

そういう社会の基本的なルールを理解できていない方、
特に、塾ではそういうお母さんは、基本的に「お断り」にしています。

 

 

小林祐樹君(仮名)のお母さんだけじゃなくて、
最近増えているんですが、自分はできないのに、自分は親としての仕事をしていないのに、
勉強もできて、スポーツもできて、っていうことを無意味に求める親が増えています。

 

 

スポーツができれば、
オール3程度の成績をキープできれば、有利な条件で上の学校で入学することも可能です。

 

 

何を得て、何を捨てるか、
お子さんの様子を見ながら、それを調整していくのも親の仕事です。

 

 

 

 

親という立場になれば、その立場にふさわしい知識を得なくてはいけません。
私は、そう思います。

 

 

それが嫌なら、お金を利用して、
自分のかわりを誰かにやってもらうしかありません。

 

 

基本的に、そのどちらかです。

 

 

お金をかけられないなら、自分が勉強して努力する。
それが嫌なら、お金をかける。

 

 

それが、今の社会です。

 

 

こういうルールを理解せず、
ただ、自分が求めたいものだけを子どもに押し付ける。

 

 

その結果、この小林祐樹君(仮名)のように、
塾を出て、身体を壊してしまう、そういう事態が起きてきます。

 

 

明らかに他の子よりも、身体が小さいわけです。

 

 

勉強も加減してやらないと、体調を崩すことは一目瞭然。

 

 

そういうこともわからないお母さんが増えている印象です。

 

 

子どもに求めるのではなく、
自分は親として何ができるかを知る。

 

 

それが大切だと私は思います。

 

 

ダメ母図鑑、その1は、
「自分はできないくせいに子どもに文武両道を押し付ける親」でした。

 

 

発達障害をつくってしまう、そんなことがないように、
そんなお子さんが増えないことをねがっています。

管理人からのお知らせ