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アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)になる原因は??

 

アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)になる原因は??

 

大きく分けて、

 

遺伝的な要因
環境的な要因

 

の2つが有名でした。

 

しかし、

 

岡田尊司氏の『アスペルガー症候群』
また、当サイトで発達障害改善マニュアルとしておすすめしている『アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル』などを読んでいると、

 

心理社会的要因も強い

 

ということがわかってきました。

 

私も、いろいろ参考書を読み漁りましたが、
ほとんどの、発達障害に関する書籍で(ADHD・アスペルガー症候群の関係なく)、
発達障害の原因は、親のしつけなどではなく、脳の機能の障害で「人為的」なものではないと強調されてきました。

 

 

「人為的」というのは、親の親としての力不足、という意味です。

 

 

しかし、親のかかわり方が、アスペルガー症候群の原因に関わるような記述が、見られるようになりました。

 

 

そして、私も、驚かされるような考え方をされる「親」にたびたび出会い、
その親の子にあったり、話を聞くと、【アスペルガー症候群】の疑いのある子が多いのです。

 

 

1つ例をここで、紹介します。

 

 

平松花音さん(仮名)は、
小学校6年生で、運動は苦手で、勉強も理科以外は、壊滅的でした。

 

友達と話すよりも、
休み時間も1人で本を読んでいるほうが好きな子で、
太ってはいないものの少しぽっちゃり、という感じの子でした。

 

勉強も「できない」のではなく、(理解はどちらかというと早いほうでした)
好きな教科以外は「やらない」という意志が強く、強いこだわりを感じました。

 

その子のお母さんも少し変わっているお母さんで、
塾に来た理由が、
「中学受験をさせたいんですが、受かってほしいとは思っていないんです。
落ちたら、すこしは痛い目を見ると思うんで、勉強をいままでサボってきたことを後悔してほしいんです。」

 

休み時間にも本を読む行為も、
「現実から逃げてるだけなんです。」

 

と彼女の気持ちも理解しようとせずに、言い切ります。

 

私は、もしかしたら、
自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群の疑いがあるので、
一度、検査をしてみたら?とすすめましたが、「でも、やればできるはずなんで、
それは、発達障害ではないですよね」と返されました。

 

 

やればできることが、やれないのが、発達障害の特徴なんですが・・・・

 

 

この子と接していて、
私やほかの優しい大学生講師が接すると、めちゃくちゃ勉強できました。

 

言葉遣いは本で読んだ言葉をそのまま使うなど、
アスペルガー症候群の特徴がよく出ていますが、
特に、学校で嫌われている様子もなく、少しまわりの大人が勉強して適切に導いてあげれば、
大きな問題にはならないような女の子でした。

 

ただ、お母さんがそんな人なので、
今後、苦労することもあるかもしれません。

 

 

こんな例を出させてもらったのは、
岡田尊司氏の『アスペルガー症候群』にこんな記述があったからです。

 

 

 

遺伝的要因や生物学的要因が大きな割合を占めているのは確かだが、心理社会的な要因、たとえば、十分な関心や世話、適切な社会的な刺激を与えられたかどうかも、まったく無関係とはいえないことを示唆する事実が知られるようになったためである。というのも、虐待やネグレクトを受けた子どもに、自閉症スペクトラムと診断できる子どもが高率に見出されているのである。
『アスペルガー症候群』岡田尊司 幻冬舎 2009年9月30日

 

 

 

私が、この本を手に入れたのは、2016年でしたが、
その7年も前に、このような指摘がされていました。

 

 

そして、今なお、新しく出る発達障害の本では、
この社会心理学的な要因は、まだまだ認められていません。

 

 

この3つに関して、
私が知りえたことを書いていこうと思います。

発達障害の3つの原因

 

1、遺伝的要因

 

これは、今もなお、広く認められている要因です。

 

ちなみに、遺伝子の中に、発達障害になる因子があることと、
それが、その人の個性として発現するかは、また、別の問題になります。

 

 

お父さん、お母さんが、ADHDやアスペルガー症候群と診断されていて、
その原因因子を子供が持っていたとしても、絶対に発達障害になるわけではありません。

 

それを踏まえて、
やはり、発達障害だと診断されたり、そう思えるお子さんの、お父さん、お母さんは、
どこか個性的だったり、ズレていることが多いのも確かです。

 

 

私の個人的な経験からいうと、
小学校高学年レベルの授業についていけないお子さんがいる場合は、
お父さん、お母さんも、発達障害の診断を受けたほうがいいです。

 

学習面の障害というよりも、
学校の授業についていけないのは、圧倒的な語彙不足で、
先生の言うことの言葉そのものがわからないケースが多いからです。

 

そういう子の、お父さん、お母さんに限って、
子育てをアウトソーシングしたがる傾向があり、子育ての仕方がわかっていないケースが多々あります。

 

遺伝的な要因に加えて、
その遺伝的な因子を、お父さん、お母さんが加速させているように見えます。

 

 

2、環境的要因

 

環境ホルモンなど、現代の空気中にまかれている物質や、
現代の食生活によって、発達障害の原因が生まれやすくなっているのではないか?という説です。

 

 

あんまり書くとあれなんですが、
とある有名な人工的な物質が世界に生まれて、
発達障害が蔓延した、という学者さんもいらっしゃいます。

 

 

ただ、無関係ではないでしょう。

 

 

最近、少しずつ、
2015年前後以降の発達障害の本の中に、
この食べ物はできるだけ、避けてください、という記述がみられるようになりました。

 

 

発達障害の人ができるだけ避けたい食べ物一覧は、
イーブックの「アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル」にあります。

 

普通の書籍では、そのことが書けない理由も、こちらに記事を載せました。
あわせてご覧ください。

 

 

イーブックが普通の書籍より高くなってしまう理由
本気で発達障害を改善したい人だけ読んでみてください。

 

 

食物なのか、空気に混ざり始めた物質なのかはわかりませんが、
発達障害の原因となる要因は確かにあるようです。

 

 

3、社会心理的要因

 

 

最近、注目されているというか、
発達障害であっても、特に、問題にならないケースは、家がしっかりしていることが多いと個人的に感じています。

 

逆に、そこまでひどい発達障害ではないのに、
症状が重症化しているケースも多々見られます。

 

 

特に、困難が見られるケースは、
語彙の少なさと、応用力のなさ、です。

 

 

これは、お母さんにも言えることで、
アスペルガー症候群だと思われる子のお母さんも、
応用力がなかったり、空気が読めない場合が多いです。

 

 

たとえば、こんなことがありました。

 

塾の月謝の支払い方です。

 

月謝の引き落としのための銀行口座の登録が完了するまでは、
口座振り込みをお願いするんですが、生徒がいて、忙しいときに、
月謝のお金を持ってきたりします。

 

「今、すこしお時間いいですか?」

 

といった質問もなく、
子ども、家、自分の愚痴をその時に長々と話をされたりします。

 

私が話を切らないと、明らかに他の人がたくさんいて、
私が暇じゃないとわかりそうなものなのに、30分、1時間話し続けます。

 

子どもの問題ではなく、親の問題だと、改めて思います。

 

親が少し勉強することで、
子どもの発達障害が原因である不自由は防ぐことができます。

 

無意味に、お父さんお母さんを責めたいわけではありませんが、
この社会心理学的側面は無視できません。

 

 

この3つが、アスペルガー症候群の原因とされています。

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