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ハンス・アスペルガーってどんな人?

 

アスペルガー症候群の名前の由来になった、「ハンス・アスペルガー」ってどんな人?

 

アスペルガーが、どんな人かを列挙するよりも、
岡田尊司氏の『アスペルガー症候群』という本の引用をさせてもらうほうが、
アスペルガー氏のことがよくわかると思います。

 

 

 

「注目すべき点は、アスペルガーが、このタイプに備わっているデメリットとなりやすい傾向だけでなく、大きな価値を生み出す可能性にも着目していることである。すでに彼は、子どもにおける問題としてだけでなく、成人となってからの彼らの様子についても、勇気を与える記述を行い、感情生活や家庭生活においては苦労しがちだが、職業生活ではむしろ多くのケースで、素晴らしい成功を収めていることを強調している。
それにしても、彼がこの症候群に出会った時代は、第一次大戦の敗戦からナチズムへ、そして、二度目の大戦が終幕へと向かう暗黒の時代であり、社会が混乱を極めた時期であった。その混沌とした時代に、愛情と熱意をもって、困難を抱えた子どもたちに向かい合ったアスペルガー博士たちの献身ぶりに、敬服の念を覚えずにはいられない。」
『アスペルガー症候群』岡田尊司 幻冬舎 2009年9月30日

 

 

 

 

ハンス・アスペルガーとは、オーストリアの小児科医でした。

 

第2次世界大戦という世界が混とんとしていた時期、1944年に、アスペルガー症候群の定義とも呼べるものを著す。
「共感能力の欠如、友人関係を築き上げる能力の欠如、一方的な会話、特定の興味における極めて強い没頭、ぎこちない動作」などです。

 

一方で、

 

ハンス・アスペルガーは、上記にある通り、
アスペルガー症候群の子どもたちの「可能性を見出します」

 

自分の興味のある分野に関しては、
常人には不可能なほどの集中力を発揮するため、その分野で大きな功績を残す可能性があります。
ハンス・アスペルガーも、アスペルガー症候群の性質をしめす子供たちを「小さな教授」と呼んでいました。

 

彼が死ぬとき、彼の業績はほとんど知られていませんでした。

 

イギリスの研究者ローナ・ウィングによって、
論文「アスペルガー症候群−臨床報告」が1981年に発表され、世界的に認知されるようになります。

 

アスペルガー症候群の名称は、
彼の業績と、彼のように、アスペルガー症候群とされる人たちへの希望・祈りが込められていたのだと思います。

 

 

現在は、アスペルガー症候群という名称から、
自閉症スペクトラム障害と名付けられるように変わっていくようですが、
「アスペルガー症候群に対する希望や祈り」という願いを考えると、そのままでもいいのかなと私は思ってしまいます。

 

 

ハンス・アスペルガー氏は、その当時、行き場のなかった発達障害の子どもたちと真摯に向き合い、
その献身と、その子供たちに希望を見出した人です。

 

 

彼が、アスペルガー症候群のタイプを発見したことと、
そして、そこに大きな可能性を見出していたことを、覚えておきたいですね。

 

 

 

 

 

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