ADHDの特徴とは?
基本症状は不注意、多動性、衝動性の3つと言われます。
みんな満遍なく当てはまるわけではなく、
特に、不注意だけが目立つ、特に、多動性だけ目立つという場合もあり、
また、2つは当てはまるという場合も見られます。
1つ1つの症状の中身を見ていくと、ADHDと1口に言っても、全然違います。
では、1つ1つの症状を解説していきます。
不注意とは、
細かいことに注意を払えないという注意力の欠如、注意を持続できない、周囲の刺激に気が散る(転動性が高い)などです。
不注意な間違いの具体的なモノを言うと、
子供の場合は、アルファベットの綴りが1文字抜ける、
数学のプラスマイナスの計算を1つ間違える、などが見られます。
さらに、問題なのが、始めたことをやりとげない、です。
子供の場合は、宿題を提出日までにできない、ということが挙げられます。
ADHDの子供の場合、
即座に嘘をつくので、宿題をやった?と聞くと、「やった」といいます。
で、結局、学校の面談で宿題を出していないことがわかるというパターンを繰り返します。
言われていることを聞かない、というのも特徴で、
大事な話をしている最中、もしくは、向こうが質問したのに、それに答えるときに、あくびをこらえる仕草をしていたら、不注意性の強い子供と思ってください。
何度説明しても興味のないことはなかなか頭に入りません。
また、忘れ物・落とし物が目立つなどがあります。
多動は「活動の過剰と呼ばれる症状」です。
絶えずせわしく動きまわる、体の一部をくねくねもじもじ動かす、多弁などが症状とし出ます。
勉強していると思ったら、椅子をくるくるまわしている。
足をよく組み替える。
貧乏ゆすりをする。
あの先生はこうだ、あの先輩はこうだ、人の悪口が多いのもこの特徴です。
多動よりも、
多動を制御したり、責めたりする人を悪く思い、
自分が悪いことになかなか気が付けないことがよりまわりをいらいらさせるという悪循環を生み出します。
衝動性は結果を考えずに判断・行動するとされています。
その結果、自分や他人が危険にさらされる、物を破壊するといったことがあげられます。
素行が悪いわけではないので、
突如キレだして、まわりから怖がられます。
順番を待てない、人の妨害や邪魔になる、質問を聞き終えないで出し抜けに答えるなども見られます。
こちらが、誰かと話していても、すぐに話しかけてくるという特徴があります。
相手がゆとりのあるときに話そうという気がありません。
これらの症状は、幼児期にもあるのですが、
子供だからと見逃されがちです。
小学校の高学年や、
中学校に入って成績が頭打ちになってくると、
ADHDを疑ってもいいかもしれません。
脳が劣っているわけでなくても、
そこに行くまでに、この3つの症状のせいで、学習を阻害していることがあります。
塾に入っているのに、
成績がなかなか伸びない場合は、塾に問題がある場合もありますが、
一生懸命する講師の場合は、お子さんになんらかの発達障害がある場合もあります。
ADHDだからと諦めるのではなく、
早めに少し普通の子とは違うのかも・・・・と捉えてあげることで、ゆったりその子のことを見ることができると思います。
お子さんを責めるのではなく、
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睡眠時間を確保しよう。
わたし、ひろあよりの、
アドバイスです。
ADHDのお子さんの場合、まず、最初に考えるべきは、
睡眠時間の確保、になります。
ADHDと診断されるお子さんや、
ADHDの症状が見られるお子さんの場合、
ほとんどのケースで睡眠時間が短い場合が多いです。
我慢ができないのも、
不注意が続いてしまうのも、
実は、睡眠時間が短いことが原因というのが私の経験談ですし、
こういった書籍にもそのことが書かれています。
- 小学校低学年なら10時間
- 小学校高学年なら9時間
- 中学生なら8時間
- 高校生なら7時間
これを目安に睡眠時間をとるようにしてください。
ただし、これは目安であって、
こういうケースでは、さらに、30分〜1時間、睡眠時間を増やしてください。
- 遠足の前後
- イベントの前後
- 女の子であれば生理の前後
- クラブの試合の前後
- 運動会・体育祭の前後
- 修学旅行・林間学校の前後
体の負担が増える場合に、
30分だけでも、睡眠時間を増やしてあげてください。
こうすることで、かなり体への負担が軽減されます。
ちょっとしたことで、
ADHDの症状は軽減されます。
とくに、多動・不注意は、
幼いお子さんに見られるものです。
これの解決の一番の方法は、脳の成長をうながしてあげることです。
今一度、お子さんの睡眠時間を見直してあげてくださいね。