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ADHDの人が人の心がわからないのはなぜ??

 

ADHDの人が人の心がわからないのはなぜ?

 

 

 

 

 

発達障害の人は、基本的に相手の心を読むことが苦手です。

 

 

では、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)と、
ADHD(ADD)の方が、相手の心を読む時の違いはなんなのでしょうか?

 

 

今回は、ここを解説していきます。

 

 

ADHDの場合、
自分の気持ちを優先させる傾向にあります。

 

 

ADHDの場合、自分の気持ちを優先させる。

 

 

ADHDのお子さんは、表面的に見える見えないの差はありますが、
非常に衝動的に動きますし、話します。

 

相手のことに興味がないのではなく、
自分の興味があることを話してしまうし、目を向けてしまいます。

 

 

だから、相手の心がわからないというわけです。

 

 

  • 空気が読めない
  • 自己中心的
  • 関係ないことでも話続ける

 

 

といった症状が見られます。

 

 

問題なのは、
相手の気持ちがわからないこともそうですが、
自分がこの先、どうなるかを想像できないことです。

 

 

 

ADHDのお子さんはおしゃべり好きです。

 

特に、女の子に、その傾向が強いように思います。

 

一度、感情がのって話し出してしまうと、
我を忘れて、ところかまわず話し出してしまいます。

 

 

塾や学校内であれば、
かわいらしいですみますが、これがその外だとそうはいきません。

 

 

例えば、私の体験ではこんなことがありました。

 

 

 

坂本愛梨(仮名)さんの場合です。

 

彼女はとっても、おしゃべりが好きでした。
とても、明るく、勉強もやるときはやるので、
それなりの成績を取っていました。

 

ある日、お友達と近くのショッピングセンターに行きました。

 

 

そこの中にあるゲームセンターの一角は、
平日は、近隣の中学の不良のたまり場のために、
できるだけそこには近づかないというのが鉄則でした。

 

しかし、愛梨さんは、おしゃべりに夢中で、
気づかずに近づき、不良たちと目があってしまいます。

 

そこで、おどおどした態度を取ったり、
「あ、しまった」として、静かに離れていけば、
問題はなかったんです。

 

彼女は軽く会釈した後、
また、大きな声で話し、笑い声をあげて、そこから離れていきました。

 

不良たちに自分がどう映るか、彼女はそこまで気がまわりませんでした。

 

不良と目を合わせて、そのあと、すぐに笑ったなら、
彼らを馬鹿にしたととられても仕方ありません。

 

これが、彼らを刺激し、
彼女とその友達は、不良たちに絡まれ、警察まで呼ばれる事態になりました。

 

 

1カ月ほど、外に出るのが怖くて、
家にいた愛梨さんですが、今では、なんとか学校に通っています。

 

これは、極端な例ですが、
こういった話過ぎてトラブルに巻き込まれるというケースが意外に多くなっています。

 

 

ADHDの人の心が読めないというのは、
読む能力がないのではなく、読む前に、自分の話したいという気持ちが優先されてしまう、ということです。

薬を飲むと改善される。

 

この衝動性を抑える薬。
薬によって脳の働きのバランスがとられると、
衝動性が減り、人の気持ちが読めるようになります。

 

 

読める、というよりも、聞くことができます。

 

 

だから、ADHDの場合、
この衝動性を抑えられれば、かなり、生きやすくなります。

 

 

 

コンサータによって、意識が日中はっきりするようになった高校生の話

 

 

私の知り合いで、
私に発達障害の有無を尋ねてきた人がいました。

 

息子さんが発達障害では?

 

と聞かれましたので、
いくつか話をし、普段の様子から、
おそらく、ADHDの中のADDではないか、ということをお話させていただきました。

 

 

そして、病院で診断の結果、
ADDという、多動性はないけれど、不注意と衝動性が残っているタイプだと説明を受けたそうです。

 

 

そこから、コンサータという薬を処方してもらい、
今では、日中すっきりして、テストの点も赤点だらけだったのが、減ったそうです。

 

さらに、アドバイスをして、
こちらの改善マニュアルを手に入れてもらい、食事の改善もすることにしました。

 

アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル

 

こうすると、
お母さんのほうが驚いて、
今までは大人しく見えて急にカッとなったのが、まったくなくなった、というのです。

 

 

そして、一番の変化は、
しばらく見ないうちに、彼が大人になっていたことです。

 

自信に満ちた顔をしており、
今まで、お父さん、お母さん、お姉さんに、迷惑をかけていた、
と「自省」できるようになっていました。

 

会ったときは、
家族の悪口ばかりで、自分の責任をすべてまわりのせいにしていました。

 

 

こんなに大きく変わるのかと、私自身、驚いています。

 

とにかく、自分で自分の特性に気が付くことで、
彼は一気に変わりました。

 

 

なぜ、ADHDになるのか、
脳の働きがすべて解明されているわけではありません。

 

 

ですが、脳機能の障害というのは、
脳にその力がないのではなく、脳のゆがみ、脳の発達バランスが悪いから、ということがわかってきています。

 

 

脳が歪んでいると、
脳の神経伝達が上手くいかなかったり、感情が上手く出せない、感情を上手く読み取れない、
言葉の意味をすぐに理解することが苦手、といった症状がでてきます。

 

 

その脳のゆがみを整えること、

 

それが薬だったり、
何を食べてどんな体をつくるか、

 

によります。

 

 

ADHDの人は、誰かを傷つけたいわけではなく、
そうなってしまうのです。

 

 

ただし、自分はADHDだからと、まわりの優しさに付け込んで、
わざと人を傷つける人がいることも付記しておきます。

 

 

私の場合は、塾にいますので、そういった場合は、『退塾』と決めています。

 

 

気をつけてほしいのは、
なんでもかんでも、ADHDやアスペルガー症候群をかばわなければいけないという勘違いです。

 

 

ダメなものは、ダメ。

 

 

それは、大事にしなくてはいけません。

 

そして、同時に、彼らのことも理解していかないといけません。

 

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