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「指しゃぶり」がなかなか治らない?〜その怖さと改善方法

いつまでも「指しゃぶり」をやめられない子どものために・・・・

 

「指しゃぶり」という癖が、
小学校になっても抜けない子がいます。

 

私が実際に塾で見ている子にもいます。
もうすぐ、小学校3年生になる、女の子なんですが、
新しい単元に入ると、必ず、指しゃぶりをします。

 

難しい問題
塾でのストレス
本当は家に帰りたいというストレス

 

 

それが、この「指しゃぶり」を引き起こしているのだと思います。

 

 

「指しゃぶりは怒られない?」と聞くと、

 

 

「お母さんがいない時にしている」

「お兄ちゃんがお風呂に入っていて、待っているときにしている」

「服を脱いで一瞬顔が見えなくなったときにしている」

 

と答えました。

 

 

お母さんに見つかると、
なんとなく怒られそう・・・・

 

 

それは本人もわかっているようでした。

 

 

でも、なかなか指しゃぶり自体はやめられないようでした。

 

 

そういえばこの子は・・・・

 

 

週二回塾に来て、
他の日も空手など、
習い事も多く、落ち着いて、お父さんやお母さんと接するということができていませんでした。

 

 

塾で頑張ってやってくれる日、
「眠いもん」を連発して全然勉強しない日。

 

両方あります。

 

思い返すと、勉強ができない日は、
お兄ちゃんのお友達が泊まりに来ていたり、お母さんの友達が家に来ていたりと、
お父さん、お母さんに構ってもらえる時間が少ないときに出ていたように思います。

 

 

 

「指しゃぶり」について調べていると、こんなことがわかりました。

 

 

子どものストレスを感じているというサインであると同時に、
お父さん、お母さんの子育ての仕方への警鐘、もしくは、やお父さん、お母さん自体が「余裕がない」証拠なんだと。

 

 

お父さん、お母さんの愛情が自分に向いていないことを、
子どもは敏感に察知します。

 

 

習い事をさせるというのは、
お子さんの将来のため、という建前であって、子育てをアウトソーシングしているのかもしれません。

 

 

 

やまもとまゆみさんの本にも、
子育てはアウトソーシングできないとあります。
(※適度に子どもと距離を置くことは、必要です)

 

 

塾に行かせたがる親。
習い事をさせたがる親。

 

こんなご両親は、
もしかしたら、お子さんから潜在的に逃げているのかもしれません。

 

 

だから、お子さんが寂しくなって、指しゃぶりを抜け出せないのかもしれません。

 

 

 

指しゃぶりがなかなか治らない子の特徴

 

 

指しゃぶりが治らないと、歯並びが悪くなるなどの説がありますが、
その点について、私は専門外なので、なんともいえません。

 

が、指しゃぶりが続く子を見ていて、
気になる共通点が出てきたので、その3つの点を整理していきたいと思います。

 

 

1、忘れ物が多い

 

指しゃぶりをする子の共通点が、
忘れ物が多い、ということです。

 

科学的な根拠はわかりませんが、
お父さん、お母さんの愛情が受けられていないという不安が、
記憶力に影響を与えているのかもしれません。

 

忘れ物だけではなく、
場面緘黙症のように、できていたことが急にできなくなることもよくありました。

 

九九が急に思い出せない、
昨日やった分数の足し算ができない、

 

といったこともよく起こりました。

 

2、睡眠障害の一歩手前になっている

 

指しゃぶりが気になる子は、
小学2〜4年生くらいです。

 

彼らの口癖は、「眠い」なんです。

 

でも、睡眠時間を聞くと、きちんと取れています。

 

だけど、彼らは「眠い」と言います。

 

どんな風に眠りにつくのかを聞くと、ゲームをしていて寝落ちしている。
ソファでだらだらしていていつの間にか寝ている。

 

といったように、寝ようとして寝ていないんです。

 

いつの間にか寝ていたら、
親が布団まで運んでいるというパターンが非常に多い。

 

つまり、子どもが寝るまで、親がほったらかしにしているか、
寂しくてぎりぎりまで親のそばにいたいか、
この2つなんだと思います。

 

 

寝ようと思って寝る習慣がないと、
これも、記憶力や学習の能力に影響があると言われています。

 

 

これも、心配になる共通点です。

 

 

3、兄弟、姉妹で発達障害の症状が見られる

 

「指しゃぶり」はお子さんだけの問題ではなく、
お父さん、お母さんの接し方、または、お父さん、お母さんの内面の問題でもある・・・・わけです。

 

 

つまり、本人の問題ではなく、
最近わかっているのは、「家族」の問題なんです。

 

 

だから、子どもに「指しゃぶり」の行動が見られると、
兄弟姉妹にも、何らかの発達障害の症状が見られます。

 

 

お父さん、お母さんにも発達障害の症状は見られるといってもいいです。

 

 

「指しゃぶり」が抜けないお子さんのお母さんは、
塾の月謝引き落としの申込書が、何度もエラーになって、銀行から返される。
月謝の振り込みが遅れる。
塾の日を間違える。

 

といった、大人だったら、普通にできそうなことができません。

 

そして、やはり、兄弟・姉妹でも、
不安なことが出てきます。

 

私が見てきた例ですと、
お兄さんが、ゲームにはまりすぎて、お兄さんが大学生になったときに、引きこもりになってしまった。

 

それから、
小学2年生の「指しゃぶり」が続く女の子と、その上の小学校5年生のお兄さんの場合、
お兄さんに、軽度の発達障害(発育の遅れ)が見られました。
特に、このお兄さんは、ちょっとしたことでも泣いてしまいます。
たいしたことではないんですが、小学2年生のこの妹が、
「お兄ちゃん置いて、私、先に家に帰る〜」って何気ない調子で言ったときに、
突然、大泣きしだしました。

 

普段、恥ずかしいからと別々に塾に来ているのに、妹が先に帰るね、って言われると、
なぜか、泣き出すんです。

 

他にも似たようなことが何度もありました。

 

このお兄さん本人にもどうして自分が泣いてしまうのかわからないようでした。

 

おそらく、感情のコントロール、感情の消化の仕方が未熟で、
場面緘黙症とおなじで、自分でもわからないうちに泣いてしまうのだと思います。

 

 

ただ、自分でも自分をコントロールできないというのは、
今後、大きなハンデとなっていきます。

 

もちろん、きちんと発達障害だと自覚し、
まわりの理解を得ながら生きられれば、その限りではないですが・・・・。

 

「指しゃぶり」が治らないお子さんのお父さんや、お母さんは、
自分自身や自分の子どもが発達障害であることを微塵も疑いません。

 

 

子どものサインって、やっぱり、意味があるんです。

 

 

「指しゃぶり」1つとっても、ちょっと怖いなと思います。

 

 

 

「指しゃぶり」を改善する方法はある?

 

 

「指しゃぶり」にもいい「指しゃぶり」とわるい「指しゃぶり」があります。

 

まわりがやっていないから、人の見えるところでは、「指しゃぶり」をやめられるなら、
それはいい「指しゃぶり」と言えます。

 

ストレスをコントロールする方法がまだまだわからない小さな子は、
「指しゃぶり」で安心するんです。

 

逆に、学校や塾などの公の場所でもやってしまうなら、
それは、自分のコントロールができてないので、わるい「指しゃぶり」と言えると思います。

 

人が見ているところ、そうじゃないところで分けられているようなら、
いつかなくなっていくと、開き直って様子をみましょう。

 

 

わるい「指しゃぶり」の場合は、
こんな風に接してみましょう。

 

 

『パパ、ママにも吸わせて。』

 

と。

 

お父さん、お母さんもお子さんの世界に参加するんです。

 

 

「はい」ってお子さんがいうなら、
実際に吸わせてもらいましょう。

 

 

「指しゃぶり」を上から禁止するのではなく、
積極的に参加してみましょう。

 

 

理解してもらえている、というのが伝わりますし、
本当にお子さんの指を吸うことで、お子さんんと肌と肌の接触ができます。

 

 

お子さんと触れ合うことは、
愛情ホルモンが、親にも子どもにも出ると言われています。

 

 

認められているということ、
お互いが触れ合うことで安心できること、

 

こうすることで、子どもの潜在的な不安がやすらぎ、
「指しゃぶり」がなくなっていく、ということが言われています。

 

 

わるい「指しゃぶり」が続くようなら試してみてください。

 

 

 

長引く「指しゃぶり」は、すでに発達障害になっていると考えていいと思います。

 

でも、それは決して、マイナスのことではありません。

 

お子さんのこと、
そして、親である自分自身を見つめなおすこと。

 

そう教えてもらっているんです。

 

 

発達障害の改善は、
親と子が、もう一度、生きなおすことです。

 

 

もし、「指しゃぶり」がなかなか治らないお子さんがいたら、このことを意識してみてください。

 

食事を改善することで、
「指しゃぶり」が改善することもあります。

 

 

発達障害の改善マニュアルを手に入れても、役に立つと思います。
>>>>「アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル」のレビュー

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